引用元:Yahoo!映画
昔から月曜日の朝のオフィスでの会話が苦手だ
「How was the weekend ?」
という質問に、(相手も本当に知りたくて聞いてるわけじゃないから)適当に応えれば良いのは分かっていながら(そして実際に適当にしか応えないのに)面倒に感じてしまう
今では少しオトナになったせいか、こういう会話の必要性も多少は理解できるようになったけれど、昔は「不毛だなあ」と思っていた
2003年のアメリカ映画
月曜日の朝、ニューオリンズにあるオフィスに従業員が徐々に出社してくる時間帯
ある男性もアシスタントと週明け初めての会話を楽しんでいたその時
突然「バン、バン、バン」という銃声が鳴り響く
アシスタントに警察へ通報させ、自身はブラインドの隙間から犯人の様子を伺おうとしていると、ドアが開き男性は撃たれ死亡してしまう
犯人は先週この会社をクビになったことを逆恨みし、11人の同僚の命を奪った末に自殺
この事件で夫を失くしてしまったセレステは、優秀な弁護士ローア(ダスティン・ホフマン)を雇い、銃を製造した会社を訴える
一方の被告側となる銃メーカーも、腕利き陪審コンサルタントのフィッチ(ジーン・ハックマン)を雇う
フィッチはこの銃メーカーだけでなく、同業他社との銃協会から絶大な信頼と報酬を得ている大物で、陪審員のリサーチから買収などあらゆる手段を使って勝訴に導く、陪審員裁判のプロだった
また陪審員の中にはニック(ジョン・キューザック)という男が、謎の女マーリー(レイチェル・ワイズ)とタッグを組み、ニックは他の陪審員たちを、マーリーは原告と被告を揺さぶっていく
陪審員制度を使った壮大な駆け引きの中で、銃メーカーが窮地に陥るという、如何にもアメリカ的な展開
ジーン・ハックマンvs. ダスティン・ホフマンという大物対決に、ひ弱そうに見えるジョン・キューザックが絡んでいく中で、なかなかの策士として活躍する様子が面白い
「セイ・エニシング」の印象が強く残っているせいか、甘いマスクに見えてしまうけれど、次第にタフな状況を潜り抜けてきた頭脳派に見えてくる
明日は、ウーピー・ゴールドバーグの出演作品をご紹介