無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

208. スケアクロウ

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引用元:Yahoo!映画

 

1973年のアメリカ映画

 

いわゆるアメリカン・ニュー・シネマ作品のひとつ

 

  

なぜアメリカン・ニュー・シネマに惹かれるのかと考えてみたところ、現代の社会では受け入れられなくなってしまったものへの憧れが根底にあるとは思うけれど、果たしてそれだけなのか?

 

そもそも当時も主流として受け入れられていたわけではない(だから皆が憧れた)のだろうから、時代というよりもむしろ普遍的に非日常というか脱日常への憧れという表現の方が近いのかもしれない

 

 

 

 

刑務所から出たばかりのマックス(ジーン・ハックマン)と、船乗りの仕事をやめたばかりのライオン(アル・パチーノ)が道路沿いで出会う

 

マックスはピッツバーグで洗車屋のビジネスを始めるために、ライオンはデトロイトに置いてきた出産前だった妻と生まれているであろう子供に会うために、ふたりでヒッチハイクする

 

マックスは気が強くて喧嘩っ早く、人とぶつかりやすい性格、一方のライオンは優しくて人懐っこい

 

この正反対のふたりが意気投合して、行動を共にする

 

途中で寄ったバーでマックスが喧嘩してしまい、ふたりとも更生施設に入れられるというアクシデントがありながらも、何とかデトロイトに辿り着く

 

ライオンは家の前まで行って妻に電話をかけるも、妻から二年前に再婚したことや子供は亡くなってしまったことを告げられショックを受ける

 

 

タイトルの「スケアクロウ」は、「カラス(Crow)」を「怖がらせる(Scare)」から案山子という意味に加えて「みすぼらしい人」という意味もある

 

アメリカン・ニュー・シネマらしいタイトル

 

 

 

ちなみに本作でアル・パチーノの相棒役を演じているジーン・ハックマンも数々のアメリカン・ニュー・シネマに出演している

 

30代になってから役者を目指し(ダスティン・ホフマンと共に)アクターズ・スタジオで演技を学ぶも、思うような役は貰えず 7つ年下のダスティン・ホフマンにも先を越されてしまう

 

30代後半になってようやくヒット作の脇役(「俺たちに明日はない」のクライドの兄役など)に抜擢されるようになり、41歳で出演した「フレンチ・コネクション」の刑事役でアカデミー(主演男優)賞に輝いている

 

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