無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

857. 街のあかり

引用元:filmarks.com

明日12月9日から、渋谷ユーロスペースにて「愛すべきアキ・カウリスマキ」と題して、彼の17作品が上映される

 

デビュー作「罪と罰」や、初期の「カラマリ・ユニオン」も観たいし、2000年以降の本作や「希望のかなた」をスクリーンで観直すのも良い

 

料金は一般で1,400円、2本目からは(半券の提示で)1,000円という嬉しい企画

 

彼の新作「枯れ葉」も、15日に公開される中、さらに忙しい師走になりそう(「枯れ葉」は、先行上映で先日既に観たのだけれど、それはまた別の日にレビューします)

 

 

 

警備会社に勤めているコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)は、夜間の百貨店を担当しているが、三年経っても評価の低い働きぶり

 

そんな冴えない彼が、食堂でひとり座っているところに、(他にも席は空いているのに)ミルヤという女性(マリア・ヤルヴェンヘルミ)が、「ここ、空いてるかしら」と正面に座る

 

不愛想なコイスティネンも、親切なミルヤの誘導(?)もあってスムーズにデートする仲になるが、実はミルヤは悪党リンドストロン(イルッカ・コイヴラ)の手先だった

 

案の定、警備の暗証番号を盗み見られ、最後には一服盛られて鍵まで盗まれてしまう

 

 

 

 

カウリスマキ監督の中でも、地味な作品ではあるけれど、ミルヤの術中にはまっていくコイスティネンを、淋しそうに見つめるソーセージ売りのアイラ(マリア・ヘイスカネン)が、逮捕された彼の裁判を傍聴している姿に、カウリスマキ監督流のウェットな部分を感じることが出来るのが嬉しい

 

 

 

明日は、海沿いのミニシアターで観た、強烈な日本映画をご紹介

 

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