引用元:amazon.co.jp
時は1980年
20歳で初めてウィンブルドンを制して以来、4連覇している冷静沈着なボルグ(スウェーデン)
その対抗馬として現れた気性の荒い天才肌のマッケンロー(アメリカ)
サブタイトルではボルグの「氷の男」と並べるために「炎の男」と表現されているけれど、当時のニックネームは「悪童」だ
この二人が決勝戦で対決する様子、そこに至るまでの道のりを描いた作品
この二人に加えてジミー・コナーズなど強豪選手が揃い、ブームにあったテニス界の中心にいたボルグ(スヴェリル・グドナソン)
端正な顔立ちに加え冷静沈着で正確なプレイで絶大な人気を誇っていた
その彼が心身ともに疲弊していることや巨大なプレッシャーに押しつぶされそうになっていることは、コーチのレナート(ステラン・スカルスガルド)とフィアンセのマリアナ(ツヴァ・ノヴォトニー)しか知らなかった
またいつも平静を保っているボルグだが、幼い頃はその負けん気の強さを抑えられずテニススクールでも問題児だった
試合はマッケンローが優勢で始まるも徐々にボルグが盛り返し、ついに5連覇へのマッチポイントを迎える
今から40年以上前の試合なので、記録としてしか知らなかった
鑑賞後に実際の映像や翌年の決勝戦の映像を観て楽しんだ
本作を単品の映画作品として評価するのは非常に難しいけれど、こうして過去を辿るに十分なきっかけとなるものだし、二人のプレイも実に素晴らしく(興覚めするような所はまったくなかった)、また辿る価値のある強烈に濃い熱戦
テニスという競技においての「ベストゲーム」という枠を超えるものだったのだろう
テレビ観戦でも、リアルタイムで手に汗握りながら観たかった
今の男子テニスもフェデラー、ジョコビッチ、ナダルとスターが揃っているし「もし(時代を超えて)対戦したらどちらが勝つ?」的な話題になりそうだけれど、普通に野暮な議論だろう
今から40年経って彼らの映画が作られたら、その時には少しは正当な比較ができるのかもしれないけれど