無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

436. 天才マックスの世界

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引用元:amazon.co.jp

 

1998年のアメリカ映画

 

ウェス・アンダーソンの作品は2001年の「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」から観たせいか、本作はずっと観るのが後回しになっていた

 

原題は「Rushmore」(マックスが在籍するちょっと変わった学校の名前)

 

 

 

ヒューストンに住む15歳のマックス(ジェイソン・シュワルツマン)は、頭脳明晰ながらアクティブ過ぎるという問題を抱えていた

 

フェンシングや養蜂など19もの(!)クラブを掛け持ちし、しかも複数のクラブの創設者だったり部長だったり、忙し過ぎて勉強する時間もなく、落第を繰り返していた

 

そんなある日、マックスは、新任のクロス教師(オリヴィア・ウィリアムズ)に恋をしてしまう

 

彼女の気を引きたいマックスは、彼女が廃部になることを惜しんでいたラテン語部を復活させたり、友人の社長ハーマン(ビル・マーレイ)に出資させて水族館を造ろうとしたりと、持ち前のバイタリティで必死にアピールする

 

ところがハーマンもクロス先生を好きになってしまい、クロスを巡ってふたりの壮絶なバトルが始まる

 

 

 

その後のウェス・アンダーソン作品の原型とも言えるし、その後の作品のいくつかのパターンを網羅したバラエティー・パッケージのようでもあり、彼の引き出しのすべてを垣間見られるような楽しさがある

 

ちなみにクロス先生を演じたオリヴィア・ウィリアムズは、この翌年「シックス・センス」でブルース・ウィルスの妻を演じている

 

主演のジェイソン・シュワルツマンは、本作で映画デビュー

 

父は映画プロデューサー、母は、「ゴッドファーザー」で妹コニーを演じたタリア・シャイア(言われてみれば面影を感じる)、叔父にフランシス・フォード・コッポラニコラス・ケイジソフィア・コッポラはいとこ、という映画ファミリー

 

 

 

ウェス・アンダーソン作品の印象的な音楽は、本作でも既に顕著で(タイアップなどではなく、監督の趣味丸出しな)選曲の素晴らしさに惹かれる

 

マイベストは、ラストシーンでマックスがバンドに演奏をリクエストする曲