
引用元:eiga.com
ウクライナ東部のドンバス地方で起こっている、ロシアの支援を受けていると言われている分離派と、ウクライナ軍の衝突を背景に、ノヴァロシア(親ロシア派の住民が多いウクライナ東部の地域)の実態を、ウクライナのセルゲイ・ロズニツァ監督が、シニカルに描いた作品
不当な攻撃を受けたと主張するフェイクニュースを演じる「役者」たちや、当局による略奪に困惑する市民などを、歴史的なしがらみを交えながら、ユーモラスに描いている
この衝突が2014年から始まっている(根本的な対立はずっと前)ことを考えると、ロシア・ウクライナ問題を予見していたというよりも、現地では「いつ起こってもおかしくない」状態が続いていたことがわかる
印象的だったのは、当局から「盗難車が見つかった」という連絡があり、受け取りに向かった男が、車を返してもらえないどころか、献金(?)まで要求されるシーン
身内に助けを求める電話をかけようと、当局の建物のロビーに出ると、男と同じ様に資産を奪われそうになっている多くの人たちが、身内に当局と繋がりを持つ者が居ないか確認の電話をしている
これでは、国や政府、役人への信頼など築きようもなく、真面目に働いて生活を整える気にもなれないし、生活の根底に「不信」が根付いてしまうのだろうな、と想像するだけで恐ろしいと思った
日本に住んでいると想像も出来ない、秩序と信用が通じない世界では、当然の様に常識も生き方も変わってくるのだろうな
明日は、久しぶりに劇場で観たスペイン映画をご紹介