無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1143. 乾いた花

引用元:video.unext.jp

 

配信で映画を観ると、終わった直後にいくつかの「オススメ作品」が表示される

 

たいていはサラッとタイトルと写真だけ見て、気になるものがあれば「マイリスト」に入れておく

 

しかし、これが週末の夜で、しかもそんなに遅くない時間だったりすると、そのまま日本目を観始めてしまうことも

 

本作もそんな風にして、出演者リストも作品解説も見ないまま鑑賞

 

 

 

組員の村木(池部良)は、三年間のお勤めを終えて戻ってきたものの、抗争は既に手打ちとなり、彼のお勤めも今では意味の無いものになっていた

 

組のメンバーにも、自分の帰りを待っていた女にも変わり映えが無く、村木は退屈な毎日を過ごしていた

 

そんなある日、久しぶりに賭場に顔を出してみたところ、見たことの無い若い女・冴子(加賀まりこ)を見つける

 

強面の男たちの中に混じって、明らかに場違いな存在の冴子は、堂々たる賭けっぷりで勝ち続ける

 

組の者ですら、その素性を知らないという冴子に興味を持った村木は、冴子に声を掛ける

 

てっきり賭場の雰囲気に緊張していたのかと思いきや、冴子は「退屈だから、もっとレートの高い賭場に連れて行ってくれ」と言う

 

 

 

 

主人公の村木を演じた池部良は、後年出演した作品はいくつか観ていたけれど、本作で初めて認識

 

他に似たようなタイプが思いつかない魅力的な俳優

 

話の展開に特別なものは感じられないけれど、池部良加賀まりこの魅力だけでも十分に楽しめるし、それ以外のキャラクターも活き活きと描かれている

 

 

コッポラとスコセッシは、本作のフィルムを松竹から購入している

 

なるほどふたりの好きそうな映画だ

 

 

明日は、市川崑監督作品をご紹介

 

www.youtube.com