
引用元:simpleaccident.com
今や世界から最も注目されている国、イラン
今回の件で、反体制派に対する徹底的で残忍な弾圧、また絶対に降伏しない執念深さが改めて浮き彫りになっているけれど、そうした要素をジャファル・パナヒ監督が大真面目に(?)、そしてコミカルに扱ったサスペンススリラー
かつて反体制分子として不当に投獄されたワヒド(ワヒド・モバシェリ)
それにより仕事も妻も失い、また殴る蹴るの拷問により、今でも内臓の痛みに耐えながら生活していた
そんなある日、彼の店(車両修理)にひとりの男(エブラヒム・アジジ)がやって来る
片足を引きずりながら歩くその男の姿にワヒドは戦慄する
投獄中はずっと目隠しをされていたワヒドだったが、その義足が軋む音は忘れもしない、彼を拷問し続けた看守のものに違いなかった
翌日、男を尾行し捕まえたワヒドだったが、男が簡単に口を割るはずもなく、当時の仲間に助けを求める
(ネタバレになるので詳しく書けないけれど)ラストシーンには思わず身体が硬直してしまった
初めて訪れた映画館(109シネマ)は、ひとつ離れた隣の席でオジサンが缶ビールを飲んでいたり、後ろではずっとクチャクチャ言いながらポップコーンを食べている人がいたり、、珍しく残念な環境だったけれど、さすがにこのラストシーンには館内全員が静かに集中してくれた 笑
パナヒ監督は、本作でカンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞
これで三大映画祭で最高賞を受賞する史上四人目となる快挙を成し遂げた
特に今回は、ベルリン、ヴェネツィアで受賞した「人生タクシー」、「チャドルと生きる」とはまったく異なる作風で受賞しているところにもクリエイターとしての懐の広さを感じさせる
明日は、1930年代のアメリカ南部が舞台の作品をご紹介