引用元:eiga.com
小説、映画、ドラマによくある
「恵まれない家庭に育った子供が成長し、家庭を持ち、人一倍の情熱を持って家族を作ろうとする」という話
原作は角田光代の同名小説
東京郊外の新興住宅地に住む京橋絵里子(小泉今日子)
夫の貴史(板尾創路)と、ふたりの子供との生活を少しでも明るくと思い、ベランダ一面のガーデニング、手の込んだ料理、そしていつも笑顔を絶やさないでいる
そんな京橋家には、「隠し事をしない」というルールがある
最近、娘のマナ(鈴木杏)は学校をサボりがちで、息子のコウ(広田雅裕)も自宅にこもる日が多いのは、絵里子の大きな悩みだったが、それでも皆何でも話してくれる、「明るい家庭」が保てていると信じていた
ところが、普段は優柔不断で何も決められないコウが、ミーナ(ソニン)という家庭教師を見つけて来たことをきっかけに、それぞれの秘密が露呈し、絵里子も、今でも克服できない母親(大楠道代)との関係に再び直面することになる
冒頭に書いた「恵まれない家庭に育った子供が成長し、家庭を持ち、人一倍の情熱を持って家族を作ろうとする」という話に触れる度に思うのは
「実際には(何とか)上手く行くことの方が多いのだろうな」
ということ(もちろん上手く行けば映画にはならない)
葛藤する絵里子がふと夢想する世界(我慢の限界を超えてしまい、暴れてしまう等)が何度か映像化されるシーンが印象的
小説の映画化に必要な、手法のひとつとして(陳腐に見えてしまうリスクを恐れず)見事に成功させていると思う
数年後に、観直したい作品
明日は、撮影の天気待ちも大事だな、と再確認する映画をご紹介