引用元:Yahoo.co.jp
2007年のアメリカ映画
原題は「No Reservations」
マンハッタンにある、その名も「Bleecker22」というレストランで料理長をしているケイト(キャサリン・セタ・ジョーンズ)
評判のシェフとして、店を切り盛りする彼女には大きな責任があり、厨房に関するすべては、誰にも頼ることなく徹底して管理
しかし、客商売をするには難があるほどの完璧主義者で、オーナーからセラピーに通うことを命じられていた
ある日、シングルマザーである、姉のクリスティーンと姪のゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)が、ケイトに会うために車でニューヨークにやってくる
仕事が忙しいながらも楽しみにしていたところ、来る途中の交通事故によって姉は亡くなってしまう
ゾーイは軽傷で済んだものの、他に身寄りもなく、ケイトがゾーイの面倒をみることに
退院後のゾーイを励まそうと、自宅で自慢の料理を振る舞うも手を付けてもらえず、悩むケイト
姉を失くしたショックで仕事も手に着かないだろう、とオーナーから、一週間の休暇を与えられていたケイトは、厨房のことがどうしても気になり店を訪れる
すると、産休で休みに入る予定の副料理長の後任として、ニック(アーロン・エッカート)という、軽薄そうな男性が厨房を仕切っていた
ケイトは「自分に相談もなく厨房のスタッフを決めるなんて」とオーナーを非難するも、ニックの腕前は確かで、周囲のスタッフも彼を認めていることから渋々チーム入りを許可する
ゾーイは相変わらずケイトに心を開かず、雇ってみたベビーシッターにも懐かない
彼女を部屋において長時間働きに出るわけにもいかず、ケイとはゾーイをレストランに連れて来る
ニックは、厨房で手持無沙汰にしているゾーイが、食事をとらないことを知ると、ゾーイに近づき、バジルの葉を摘ませ、その横で自分で用意した賄のパスタを食べる
そして忙しい振りをして、ゾーイにパスタの皿を持たせその場を離れる
しばらくするとゾーイは我慢しきれずパスタを食べ始める
ニックと仲良しになったゾーイが、厨房を手伝う様になるも、作業台に置いてあったトリュフの匂いを嗅いで、ゴミ箱に捨ててしまうシーンがある
誰しも最初にこの匂いを体験した時には、似たような反応をしたことだろう
またレストランで卸の男からトリュフを仕入れるシーンも面白い
(他の食材と違って)マーケットに行くでもなく、高級食材を必要としているレストランを相手に、トリュフだけを売り歩いている男から仕入れているのが、何ともアンダーグラウンド
上質なトリュフの産地として(また白トリュフ祭りが行われる街として)知られているイタリアのアルバ
ミラノから電車で二時間くらいの小さな街
一度だけ、アルバで電車を降りて、少し先にあるバローロという街にワインを買い(飲み) に行ったことがあるけれど、所持金をすべてワインに充ててしまい、トリュフを買えないという失態を犯している
原題の「No Reservations」はケイトにとって、招かれざる男だったニックを形容しているのか
邦題は「(可愛げのないケイトが)幸せ(になるため)のレシピ」というニュアンスなのだろう
最初は少し安易に感じられたけれど、観た後には「悪くないか」と思わせてくれた
明日は、日本の団地を描いた映画をご紹介