引用元:sonypictures.jp
2000年のアメリカ映画
原題は「Almost Famous」
ウィリアム(パトリック・フュジェット)は、1年トビ級したとはいえ、何となく同級生が大きく見えるなと感じていた
それもそのはず、教師でもある母エレイン(フランシス・マクドーマンド)の偏った教育方針によって、幼い頃にもトビ級させられていたことを知る
姉のアニータは、そんな母の押し付け教育に嫌気がさし、ウィリアムのベッドの下にロックのアルバム(レッド・ツェッペリン、ボブ・ディラン、ビーチ・ボーイズ、ザ・フーなどの)を残し、18歳で家を飛び出す
将来は弁護士になることを期待されているウィリアムも、姉の残してくれたアルバムを聴くウチに、その世界にのめり込んでいき、さらには音楽誌クリームマガジンの編集長(フィリップ・シーモア・ホフマン)にも感化され、卒業を前にロック・ジャーナリストとして記事を書くようになる
その活動がローリング・ストーン誌の目に留まり、売り出し中(Almost Famous)のバンド「スティル・ウォーター」のツアーに同行取材することになる
当初は記者を敵対視していたバンドメンバーも、ウィリアムがバンドの曲を聴き込んでいることや、その方向性に関して自身の意見を持っていることを知り、移動バスにもステージの控室にもウィリアムを招き入れるようになる
そして、関係者の中には、ギタリストのラッセル(ビリー・クラダップ)と仲良くしているペニー・レイン(ケイト・ハドソン)もいた
ストーリーはウィリアムの視点で展開していくけれど、演じたパトリック・フュジェットが映画初出演で無名ということもあってか、ケイト・ハドソンが映像の中心(確かに重要な役まわりではあるけれど)にいる印象
ちなみにスティル・ウォーターという架空のバンドは、オールマン・ブラザーズ・バンドをイメージしたということ
ケイト・ハドソンは、本作が公開された2000年に、同じくサザン・ロックテイストなバンド「ブラック・クロウズ」のヴォーカリスト、クリス・ロビンソンと結婚しているという事実も映画と重なっているようで面白い
フランシス・マクドーマンドとフィリップ・シーモア・ホフマンの二人が出演している作品を観ない手は無い、と鑑賞してみたけれど、この邦題と ↑ のジャケットのせいで四半世紀近くも鑑賞が後回しになってしまった
何となく前年に公開された「アメリカン・ビューティー」と印象が被るけれど、どちらも案外(失礼!)良い作品
明日は、意外に建築好きな方にオススメな、アメリカ映画をご紹介