無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

650. レッド・ファミリー

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引用元:amazon.co.jp

 

2013年の韓国映画

 

キム・ギドクが脚本を担当している

 

 

仲睦まじく暮らしている四人家族

 

妻のスンヘと夫のジェホン、娘のミンジに祖父のミョンシク

 

その隣には浪費家の妻に稼ぎの少ない夫、そして互いに敬う気持ちがカケラも無いことから毎日諍いが絶えず、息子と祖母から宥められている対照的な四人家族が暮らしていた

 

彼らはお隣の家族の仲の良さが羨ましいと思っていたけれど、スンヘたちの正体は北から潜入している工作員チームによる「偽家族」だった

 

 

 

 

途中で、偽装家族が登場する「家族ごっこ」を連想したけれど、こちらは国家による極秘プロジェクトだけに、むしろ「SPY X FAMILY」の(シリアスな)実写版という印象か

 

北朝鮮の闇を暴くという程の社会性もないし、コメディでも恋愛ものでもサスペンスでもないけれど、それらの要素が隠し味程度にうまくバランスしていて、設定から大筋を想像できるストーリーでありながら最後まで飽きさせない

 

ダメ家族は偽家族を羨ましがっているけれど、偽家族はダメ家族をどう見ていたのか

 

 

最後に偽家族が演じる家族ごっこ

 

観ている最中は感覚が追い付かなかったけれど、観終わってからこみ上げてくるものがあった

 

 

現実(平成になってからも)でも、北朝鮮のスパイが検挙されることがあるけれど、果たしてどの程度(スパイ活動の)成果があるのだろうか

 

本作にはそれが想像できるようなリアリティはないけれど、本人だけでなく母国に居る家族の命も懸かった行為に、(そのリスクに見合う成果が得られるのか?)ふとそうした想像もしてしまう

 

 

明日は、「Almost Famous」という原題の、アメリカ映画をご紹介