昨日の朝、ネットで本作の存在を知り、「このタイミングで安倍元首相や、彼の在任中の日本の政治について振り返って考えたいな」と思い、ロクに作品の下調べもせず、小雨の中、横浜ジャック&ベティに直行
「彼がもたらしたのは美しい国か、妖怪の棲む国か?」
というキャッチコピーには、「昭和の妖怪」とも呼ばれた、彼の祖父である岸信介との関係、またその時代から深い関係にあった某教会との関係、そして彼が自民党や国民に及ぼした影響を妖怪になぞらえたもの
100%のドキュメンタリー映画なので、詳しい内容は控えるけれど、改めて日本の政治に絶望すると同時に、日本のメディアの気概の無さ(控えめな表現です)を痛感
これからも選挙には行くけれど、政治には期待しない(制度に頼らないで生きていかないと)という覚悟を改めて出来たことで、むしろ目の前がスッキリした
上映中(予定)の劇場はコチラ、是非ご覧ください
上映後に内山雄人監督のご挨拶があり、(先述の)妖怪というタイトルについて、「失礼じゃないか、と上映していた新宿ピカデリーに、苦情電話がかなりあった」という話や、監督が頼りにしていたプロデューサーの病死や、銃撃事件、また配給会社会長の逮捕などによって、何度も撮影が中止され、その都度お蔵入りの危機に晒されたことなど、本作が如何に難産だったかなど、貴重な話を聞くことができた
また「(純粋なエンタメ作品と違って)宣伝活動も限られるせいか、まだ作品の存在自体を知らない人も多いので、是非とも知人・友人に知らせてください」というコメントもあった
その後、出口で観客ひとりひとりにお礼をされていたので、思わず「映画ブログで紹介させていただきます」とお伝えした(何と僭越な!)
昨日の記事に「明日はマーロン・ブランド主演の作品をご紹介」と書いたけれど、こういう事情で急遽変更しました
明日は、いつも強烈なキム・ギドク監督による、家族ドラマ(?!)をご紹介