無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

551. 港町マルムスク

引用元:yahoo.co.jp

 

懲りずにフレンチ・フィルム・フェスティバルから、もう一作品

 

ちなみにUNEXTでも( ↑ のオフィシャルサイトでは有料の長編映画も)観られるようになったので、心おきなく楽しんでいる

 

 

 

マルセイユ郊外の海沿いの町

 

中国系の女性ヴィルジニーは、飼い猫のプリンスが居なくなり、近所を探し回る

 

(海岸の?)監視員をしている二人の若者に「猫を探しているといっても、他人の家を覗くのはマズいよ」と声を掛けられ、二人に協力を仰ぐ

 

ヴィルジニーと親友のエリナは、カヤックで海に漕ぎ出してから会話を始める

 

というのも、最近チャットを楽しんでいる男性との間柄を、夫に疑われていると思い込んでいるエリナが「夫に盗聴スパイウェアを仕掛けられているに違いないから」と、地上での会話を控えている

 

冷静なヴィルジニーは、「そんなに疑わしいなら、特別な言葉を使って(それに夫が反応するかどうか)試してみたら?」と提案する

 

そんなある日、監視員の若者たちに(猫の捜索を手伝って貰うこともあって)、長い勤務時間中に近くにトイレも無いのは可哀想だと、家の鍵を渡していたヴィルジニーは、そのことを非常識だと、隣人の男性に注意され口論になる

 

 

夫は本当にヴィルジニーの浮気に気づいて盗聴しているのか?というテーマは、途中からどうでもよくなり、海沿いの田舎町で優雅に暮らす人たちのドラマが展開していき、そして何事も無かったかのように、猫は悠然と帰って来る

 



 

普段観ている(それなりの規模で宣伝広告された)商業映画を観ていると、常に一定基準をクリアした映像や演技を観ることになり、感覚的に麻痺してしまう

 

こういう映画を観ると、(決して未完成ということではなく)予算などの制約から、「落としどころ」を見つけながら完成させた過程を想像させて、これから映画を観る上での楽しさを増幅してくれるような気もする

 

 

明日は、珍しく最近池袋で鑑賞した邦画をご紹介

 

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