引用元:Yahoo!映画
2008年のフランス・日本・ドイツ・韓国合作
ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノという三人の監督が、それぞれ東京を舞台に作成したショート・ムービーのオムニバス
まず、ミシェル・ゴンドリー監督の「インテリア・デザイン」
駆け出しの映画監督アキラと、その彼女ヒロコが、作成した映画を東京で上映するために上京する
当面、友人のアケミの部屋に居候するも、お金の工面など、東京での生活は思うようにいかない、、
住み辛い東京で、地方から出てきた若者が自己を築いていくヒリヒリした過程を巧く描いている
三作の中で最も海外目線を感じなかった(日本人監督の作品と言われても疑わないだろう)
続いて、レオス・カラックス監督の「メルド」
謎の怪人が、銀座のマンホールから地上に現れては通行人に危害を加え、恐れられていた
彼の暮らす地下の世界には、戦車の残骸や手りゅう弾があり、怪人は手りゅう弾を渋谷の街に投げつけ爆発させる
観る前は最も期待していた監督だったけれど、警察が出動するシーン辺りでギブアップしそうになってしまった
そして最後は、ポン・ジュノ監督の「シェイキング東京」
いい年をした男が、父親からの仕送りに頼って10年以上も都内の一軒家に引き籠り
食事は電話で宅配ピザを注文することで済ませ、毎日読書して暮らしている
配達人が玄関に来ても一切目を合わせず、口をきくこともしない
そんなある日、ピザの配達人の女性が履いているガーターソックスを見て思わず顔を上げ、目を合わせてしまったその瞬間に大きな地震が発生する
その後の震災や、新型コロナウィルスによる在宅生活を予期していたかのような内容
宅配ピザもUber Eatsに置き換えれば、2021年の東京と何も変わらない
都市名がタイトルの作品は、そこに住んでいない人が観るために作られている気が(勝手に)しているので、違和感を覚悟の上で鑑賞
その覚悟が効いたのか、多少の違和感も楽しみながら観られた