無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

478. エレニの帰郷

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引用元:amazon.co.jp

 

2008年のギリシャ・ドイツ・カナダ・ロシアの合作

 

 

舞台は1999年のローマ

 

映画監督の男(名前は「A」とされている、ウィレム・デフォー)は、映画の撮影が思う様に進まず、またその事で経営陣と揉めてイライラしていた

 

そんなところに、精神的な問題を抱えている娘エレニから電話が入る

 

慌てて自宅に戻り、娘の部屋に入ったAは、そこで母のエレニ(イレーヌ・ジャコブ)から父のスピロス(ミシェル・ピコリ)に宛てた手紙を見つける

 

 

時は46年遡り、1953年のテミルタウ(アフガニスタン

 

ギリシャ難民の集会所でエレニとヤコブブルーノ・ガンツ)はロシア革命記念日のニュース映画を観ていた

 

そこにスピロスがやって来て、エレニを連れて路面電車に乗る

 

路面電車が停車した広場では、スターリン死去を伝える放送が流れていた

 

深夜になり群衆が去った後、2人は路面電車のなかで関係し、直後に逮捕されシベリアに送られることになる

 

 

 

 

原題は「The Dust of Time」

 

本作はギリシャテオ・アンゲロプロス監督の遺作

 

この監督の作品は今まで観る機会がなく、最初に観るのが遺作になってしまった

 

個人的にはウィレム・デフォーブルーノ・ガンツの共演にワクワクすると同時に、日本の俳優がこうした共演をするケースが少ないことは単純に淋しい

 

複雑なストーリーの復習も兼ねてもう一度観てみたい