引用元:amazon.co.jp
2008年のギリシャ・ドイツ・カナダ・ロシアの合作
舞台は1999年のローマ
映画監督の男(名前は「A」とされている、ウィレム・デフォー)は、映画の撮影が思う様に進まず、またその事で経営陣と揉めてイライラしていた
そんなところに、精神的な問題を抱えている娘エレニから電話が入る
慌てて自宅に戻り、娘の部屋に入ったAは、そこで母のエレニ(イレーヌ・ジャコブ)から父のスピロス(ミシェル・ピコリ)に宛てた手紙を見つける
時は46年遡り、1953年のテミルタウ(アフガニスタン)
ギリシャ難民の集会所でエレニとヤコブ(ブルーノ・ガンツ)はロシア革命記念日のニュース映画を観ていた
そこにスピロスがやって来て、エレニを連れて路面電車に乗る
路面電車が停車した広場では、スターリン死去を伝える放送が流れていた
深夜になり群衆が去った後、2人は路面電車のなかで関係し、直後に逮捕されシベリアに送られることになる
原題は「The Dust of Time」
本作はギリシャのテオ・アンゲロプロス監督の遺作
この監督の作品は今まで観る機会がなく、最初に観るのが遺作になってしまった
個人的にはウィレム・デフォーとブルーノ・ガンツの共演にワクワクすると同時に、日本の俳優がこうした共演をするケースが少ないことは単純に淋しい
複雑なストーリーの復習も兼ねてもう一度観てみたい