引用元:amazon.co.jp
2013年のアメリカ映画
原題は「20 Feet from Stardom」
冒頭でブルース・スプリングスティーンが言う
バックコーラスからセンターの位置に来るのは数歩(20 Feet)の距離だけど難しい
続けて
歌唱力の問題じゃない 人前で歌う心構えを持てる人ならセンターに立てる
とも
そしてジャニス・ペンダーヴィスは、ルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」が象徴的だと言い「doo do doo do doo do do doo」と歌う
コーラスの楽しさを表現するのに、他にいくらでも例える曲はあるだろうに、大好きな曲を挙げてくれて、一気にテンションが上がる
おそらくアフリカ系アメリカ人のバック・コーラスが主流(本作で取材しているのも)だから、doo do dooの前の「and the colored girls go」というフレーズがぴったりなこと、そして20フィート先を「ワイルドサイド」と表現したい気持ちから選んだのではなかろうか
そして「colored girlという表現を不快に思う人も居るだろうけれど、この歌詞があるからこそバックシンガーたちもノッて歌える」と言う
その後も、ダーレン・ラブとフィル・スペクターとの当時のやりとりの映像を、現在のデヴィッド・ラズリーが説明したり、バックコーラスの楽しさや難しさをシェリル・クロウやスティービー・ワンダーらが語ってくれる
また、長年バックコーラスのキャリアを築きながらも、ソロ活動も成功させているリサ・フィッシャーへのインタビューで「最初のソロ・アルバムをリリースしてから壁にぶつかり、ソロになるためには特別なエネルギーとエゴも必要だと感じた」という話など興味が尽きない
ミック・ジャガーやストーンズのライブで、彼女のコーラスを聴いたことがあるけれど、元々ルーサー・ヴァンドロスに始まり、スティング、チャカ・カーン、ティナ・ターナーと錚々たる顔ぶれのサポートをしてきただけに、そのヴォーカルは折り紙付き
「Gimme Shelter」でミックと対等(或いはそれ以上)にステージで張り合う姿が記憶に残っているだけに、(そんな実力者、経験者にとっても難しい)メインアクトに要求されるレベルの高さを感じさせられる
明日は、久しぶりにポン・ジュノ監督作品をご紹介