引用元:amazon.co.jp
音楽プロデューサーのカーティス(ジェイミー・フォックス)は、女癖の悪いシンガーのジミー(なんとエディ・マーフィ)のせいでバックコーラスに逃げられ、後任の女性コーラス・グループを探していた
そんなところに、ライブハウス出演の為にオーディションを受けに来ていたドリーメッツの歌声を聴き、週給500ドルで雇うことに決める
彼女たちは、ドリーメッツのひとりエフィ(ジェニファー・ハドソン)の兄、CC(キース・ロビンソン)が作曲した「キャディラック・カー」という曲でデビューを飾る
黒人のラジオ局でのみオンエアされたこの曲は、ソウルチャートの上位までいくヒットとなるも、直後に白人により盗作されてしまう
頭にきたカーティスは、車を売却してまで資金を調達し、スタジオを作り、曲を録音
白人のラジオ局でも流してもらえるように宣伝活動にも邁進する
ドリーメッツが、ザ・ドリームズとして改名し、売れてきた頃から、エフィがグループと折り合いが悪くなり、最終的には遅刻を理由にカーティスからクビを宣告されてしまう
エフィ脱退後も後任メンバーを加え、順調に活動するザ・ドリームズ、そしてカーティスの業界での地位も上がっていくが、段々と横柄になってきたカーティスにCCは不満を抱き、彼の元を去ってしまう
そしてCCは、ソロとして活動再開する妹エフィに曲を書き、黒人ラジオ局でヒットし始める(ちなみにエフィ役を演じたジェニファー・ハドソンはここでもビヨンセに負けない歌声を聴かせ、後に映画「リスペクト」でアレサ・フランクリンの役を堂々と演じている)
カーティスはこれに腹を立て、(自分たちが以前やられたように)そっくりな曲をグループのメインボーカル、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)の新曲として大々的に売り出す
2006年のミュージカル映画
女性ソウル・シンガーとして台頭していく役をビヨンセが演じているという意味では、
「キャディラック・レコード」(2008年)にも通じる
キャディラック・レコードではエタ・ジェイムスを演じるために貫禄や迫力を出すのに苦労しただろうけど(歌うシーンで、そのギャップを埋めようとしている姿に感動したし、ソウル・シンガーの偉大な先輩へのリスペクトを感じられた)本作は華奢なダイアナ・ロス役だから比較的気軽に出来たのではないだろうか
そういった意味では、もっと若手のソウル・シンガーの演技で観てみたかった気もするけれど、映画の主演となるとそれなりのネームバリューがないと難しいのだろうなあ