無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

213. デトロイト

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引用元:amazon.co.jp

 

2017年のアメリカ映画

 

1967年に起こったデトロイト暴動をベースにした作品

(暴動からちょうど50年後の映画公開)

 

 

デトロイト市は、2013年の財政破綻から徐々に景気回復し、今ではビッグ3の工場雇用拡大があったり、新たにロボット産業の街になったりと明るい話題が多い

 

とはいえ1967年当時は、それまで自動車産業に従事してきた労働者(その多くは南部から職を求めてやってきたアフリカ系アメリカ人で、フォードやGMクライスラーの工場で働いていた)が、工場の郊外移転に伴い職を失っていた頃

 

70年代に入ってからは、安価で性能の安定した日本車の台頭によって大量解雇に企業倒産が相次ぎデトロイトの街(の一部)がスラム化していったことを考えると、日本にとってデトロイトの街の凋落は無縁というわけではない

 

 

 

 

アフリカ系の退役軍人を讃えるイベントの開催中に、デトロイト市警は(市民の注目が集中している隙に)違法酒場の摘発を行った

 

酒場のオーナー逮捕の報を受けて、現場にいた民衆が警官隊に投石し始め、やがて食料品店からの強奪から暴動に発展する(州知事は陸軍兵を現地に派遣した)

 

その翌日、略奪犯の捜索が続く中で、警官のフィリップ(ウィル・ポールター)が、規則に反して男性を背後から銃撃し死亡させてしまう

 

ちょうどその時、ヴォーカル・グループのザ・ドラマティックスが、レコード契約を結ぶ為にデトロイトに来ていたが、ライブを開催しようとした音楽堂周辺の道路が騒動で封鎖され、メンバーもデトロイトから退出するように命じられてしまう

 

実際にザ・ドラマティックスのリード・シンガー(ラリー・リード)は、暴動後にグループを脱退して、ゴスペル・シンガーに転向している

 

グループもデトロイト出身ながら(地元のモータウンではなく)南部メンフィスにあるスタックスと契約したのは、この暴動が影響していたのかもしれない  

 

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