引用元:amazon.co.jp
1983年の作品
観終わってから原作が吉村昭と知り「なるほど」と納得
大間に住む房次郎(緒形拳)は、マグロ漁師としての腕は良いが、短気で言葉より先に手が出てしまう
そのせいか妻のアヤは20年前に家を出て行った
ひとり娘のトキ子(夏目雅子)から「喫茶店をしている俊一(佐藤浩市)と結婚したい」と告げられても、娘の幸せを祝福するどころか喫茶店に行って俊一を殴ってしまう
それにもめげない俊一は、喫茶店を廃業して大間に引っ越し、そして房次郎に「漁師になりたい」と告げる
ところが長い年月を漁師として命を懸けてきた房次郎にとっては、その決意は軽々しく思えるのか、船の前で待ち構え「漁を教えて欲しい」と懇願する俊一を無視する
そんなやりとりを10日以上も繰り返し、ようやく房次郎は俊一の乗船を許す
最初の数日は激しい船酔いに苦しめられた俊一も次第に慣れてきた頃、マグロが釣れた際に釣り糸が頭に巻き付き、俊一は激しい出血をしてしまう
ところが房次郎はそのままマグロを仕留める作業を続け、手当の遅れた俊一は危うく命を落とすところだった
登場人物全員がかなり訛っているから、台詞は8割程度しか理解できない
大間は津軽弁も南部弁でもなく下北弁といい、一人称を「わい」や「わら」または「わ」と言う
「土」、「父」、「知事」の区別がつきにくいらしい
ちなみに青森県警が南部弁、下北弁、津軽弁の違いを運転免許更新時に手渡す「安全運転ガイドブック」に交通安全スローガンとして紹介しているのが面白い
南部弁「んだすけよ 夜出歩ぐんだば 反射材」
→「だからさあ、夜出歩くんなら 反射材付けよう」
下北弁「わんつかの かもしれないを 待ってけせ」
→「少しでも かもしれないの気持ちを持ってください」
津軽弁「わんつかだはんで けねでばね んだなへそいだば まねでばな」
→「少しの酒なら問題ないだろう そうじゃないだろそれはダメだよ」
「わんつか」の「つか」は「束の間」から来ているのだろうか?
一瞬「わん」が英語なの?(ワンチャンみたい)と思ってしまう
或いは「僅か」から来ている?
そんなことより、こうして比較すると津軽弁の難易度高すぎる、、