無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

664. 団地

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引用元:amazon.co.jp

 

2016年のSFコメディ映画

 

 

二年前に一人息子を交通事故で亡くしたヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳

 

それ以来、ずっと二人で営んできた漢方の薬局を閉めて半年前に団地に引っ越してきた

 

 

ヒナ子はスーパーのレジ係の仕事を始めたが、清治は団地の裏にある林で日がな一日植物の観察をしている

 

 

そんな夫婦のもとに真城という風変わりな男(斎藤工)が訪ねて来る

 

真城はこの夫婦が作る漢方薬の効能を絶賛し、夫婦が既に廃業していることを知った上でも執拗に求め、断ることができない性格の清治は床下に保管していた漢方薬を分け与える

 

 

そんな中、団地の自治会会長選挙が行われることになり、推薦を受けたとはいえ次第に本人も乗り気になった清治も立候補する

 

考えてみれば、団地の緑地化や住民同士のコミュニケーションなど、会長になったら実現したいことが清治にもあったのだ

 

しかし選挙の結果は大差で現職の再選

 

しかも後日「悪い人じゃないけど人望が無い」と住民が噂しているのを耳にしてしまい、拗ねた清治は自宅の床下に籠ってしまう

 

 

 

映画の冒頭、団地のどこかの部屋からラジオが聴こえてくる浜村淳の声に

 

「ああ、舞台は関西の団地なんだな」

 

と自然にわかる

 

 

「ありがとう 浜村淳です」は今年4月に放送開始50周年

 

ラジオの長寿番組も期間だけで言えば

 

「ラジオ体操」 NHK第一 1928年11月から

「歌のない歌謡曲」 TBSラジオ 1951年9月から

テレフォン人生相談」 ニッポン放送 1965年2月から

 

等々、先輩(?)番組はいくつかあれど、一個人の声で地域に深く親しまれきたという意味では特別な存在

 

毎朝作業をしながら、この番組を何十年と聴いてこられた方も多いだろう

 

YouTubeで最近の「ありがとう 浜村淳です」を聴いてみると(耳にしたのは、20数年振りだというのに)まったく違和感が無かった

 

これくらいの長い期間になると、聴いてきた人たちにとっても、ちょっとした財産だろう

 

 

明日は、年の瀬の車の運転には気をつけよう、と思う映画をご紹介