引用元:amazon.co.jp
2008年のカナダ映画
タイトルの通り「母と娘」を描いた作品
小説家のミッキーは娘のレベッカをマネージャーの様に扱っている
講演会にも同行させて雑用を頼み、あらゆる場面で(自分の振る舞いがどうだったか)娘のコメントを要求する
一方で娘の話は上の空、大事なことを伝えても覚えていないし、彼氏にも会おうともしない
耐えきれなくなったレベッカが癇癪を起して怒鳴るか手をあげるまでミッキーは気づきもしないし、そうなってしまうと娘に問題があるとしてカウンセリングの席でぼやくのが常
そのカウンセリングをしているケイトは、高齢である以上に周囲についていけない母のブレンダに厳しい現実(ブレンダがパソコンやメールが苦手なのを知っていながら別れたい旨を告げるメッセージを父親)を伝える損な役回り
父の浮気という事実を受け入れられず取り乱したブレンダは自宅前を通る車に(自分が横断する時にスピードを緩めなかったと)怒鳴り散らす
その車を運転していたシンシアに自宅のペンキ塗りを依頼した画家のセリーヌは、体調によるイライラからシンシアに心無い言葉をぶつけてしまう
という風に複数の母と娘がうまくいかない様子がまるでドキュメンタリーのような調子で描かれる
物事がうまく回らなくなった時に修正が効かず(視野が狭くなるせいで更にリカバリーの可能性がなくなってしまう)感情的になり、大事だとわかっているものをぶち壊してしまう
父と息子よりも100倍は面倒な関係かもしれないけれど、最終的には希望を持って観終えることができる作品
映画として楽しむ、というのではないかもしれないけれど多くの女性、そして男性に観て欲しい作品
明日は、何とも味わい深い、1970年代のアメリカ映画をご紹介