無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

644. グッバイ・ガール

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引用元:amazon.co.jp

 

1977年のアメリカ映画

 

 

「久しぶりに70年代のアメリカ映画が観たいなあ」

 

と思って選んだ作品

 

粗い映像に、何故か心落ち着くものを感じてしまうけれど、内容も実に70年代的で、アメリカらしい作品だった

 

 

ニューヨークのアパートに住む33歳のポーラ(マーシャ・メイソン)は 、役者のトニーと幼い娘ルーシー(クィン・カミングス)と楽しく暮らしていた

 

ある日帰宅するとトニーが、「映画出演のため」という置手紙を残して、アパートを出てしまっていた

 

ポーラは以前も、一緒に住んでいた男に捨てられた過去があり、再びの災難に愕然としていたところ、トニーの役者仲間エリオット(リチャード・ドレイファス)が真夜中の大雨の中にもかかわらず訪ねてくる

 

非常識な振る舞いに激怒したポーラは、早々に追い返そうとするも、エリオットはアパートの家賃をトニーに支払っていたらしく(その権利を主張)、やむなく三人での同居生活が始まる

 

 

 ふたりがもう少し若く、ポーラに愛嬌があれば、もっと分かり易いラブ・ストーリーになっていたところを、少し人生に疲れたこのふたりが、失敗と挫折と口論を繰り返しながら幸せに近づいていくところに、本作の味わいがあって、公開から45年経っても「埋もれない」作品になっていると思った

 

 

エリオット役のリチャード・ドレイファスは、「スタンド・バイ・ミー」で、大人になってからの主人公ゴーディ(物語の語り手)を演じている

 

 

 

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