無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

672. きのうの夜は・・・

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引用元:amazon.co.jp

 

ブログ「無人島シネマ」は、本日4年目を迎えました

 

いつも(時々?)読んでいただき、ありがとうございます!

 

ネタバレ無しの映画紹介という、何とも中途半端なブログですが、これからも数分の気晴らしに訪れていただけると嬉しいです

 

 

 

2014年のアメリカ映画

 

原題は「About Last Night」

 

1986年、デミ・ムーアロブ・ロウの主演で作られた作品のリメイク

 

 

 

ダニーは真面目な性格で、2年前に自分を捨てて行ったアリソン(ポーラ・パットン)のことをまだ引きずっていた

 

奔放な親友バーニーに誘われて行った飲み会

 

バーニーとつき合っているジョーン、そしてその親友のデビーとの四人

 

バーニーとジョーンが際限なく飲み、騒ぎ、挙句の果てにはイチャつき始めると、ふたりはそれに呆れながらも「そうではない自分と、そういう親友を持っている自分」という共通点からか、お互いに居心地の良さを感じる

 

彼らがトイレに行った隙に「明日仕事が早いから」と退席しようとするデビーに、ダニーが「送ろうか」と声をかけたことで、二人はその夜一緒に過ごしてしまう

 

 

 

その後一緒に暮らし始めるふたりが、通りで引き取り手を探している保護犬(?)を見つけた時のシーンが面白い

 

犬を管理している女性に「抱いて良いか」と確認するや否や抱きかかえ、「そんな犬が居たら如何に生活が素敵か」を声高に訴えるデビーに対し、穏やかに同調するダニー

 

ダニーの様子に、スマートにトーンダウンしてその場を離れるデビー、そして後日その犬を引き取ってデビーにサプライズを演出するダニー

 

こう書くと少しあざといけれど、ふたりとも自然に相手の反応をよく観察していて、相手が心地良いように動いているのがよくわかる

 

アメリカ人には、「Yes/Noをハッキリ伝えないと」と言われるけれど、男女となればこういうキメ細かさが必要になるのは万国共通なのか、或いはこのふたりが(アメリカ人にしては)繊細過ぎるのか

 

一方で、こうしたやりとりも日本人なら無言で進行するところを

 

「今、私たち喧嘩している?」

 

と、言葉にして確認するシーンには違いも感じられて興味深い

 

 

 

↓ の映像にも出てくるシーンで「ロスに6年も住んでるのに、ドジャースタジアムに行ったことがないの?」とデビーを誘うダニー

 

スタジアムで、彼が着ているTシャツの背中に、VALENZUELA(80年代のドジャースを支えたメキシコ人投手フェルナンド・バレンズエラ)の文字があるのが目を引いた

 

ダニーは明らかにメキシコ系ではないけれど、それだけ多くのドジャースのファンに愛された外国人選手ということだろう

 

 

ドジャースは、ブルックリンがホームだった頃から国際化に感心が高く、ジャッキー・ロビンソンは言うまでもなく、初のメキシコ人メジャーリーガーとなったバレンズエラも活躍した

 

野茂英雄もこうした中で(村上雅則が日本人初のMLB選手ではあるけれど)登場し、その後登場した初の韓国人選手、台湾人選手もドジャースから生まれている

 

 

明日は、20年前の夏と、その時一緒にいた人への想いに浸る作品をご紹介