無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

697. グリンゴ / 最強の悪運男

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引用元:amazon.co.jp

 

デヴィット・オイェロウォ主演のドタバタ犯罪映画

 

監督は「マトリックス」などの作品で、スタントマンを務めながら、短編映画やミュジック・ビデオ(ボブ・ディラン他)を制作しているナッシュ・エドガートン

 

本作は、彼の二作目の長編映画監督作品になる

 

 

 

 

シカゴに本社を構える製薬会社

 

共同経営しているのはリチャード(ジョエル・エドガートン、監督の弟)とエレイン(シャーリーズ・セロン

 

ふたりは肉体関係にあり、プライベートの用事を優先させながら適当に働いているせいか、このところ会社は買収される危機に直面している

 

そのリチャードの友人、ハロルド(デヴィット・オイェロウォ)は、能力ではなくリチャード(とエレイン)が良い様に使えるという理由で、この会社の業務管理部長を任されている

 

もちろん真面目なだけが取り柄のハロルドは、このふたりにまったく頼りにされておらず、メキシコなど限られた地域の担当をあてがわれていた

 

妻のボニーも、インテリア・コーディネーターとはいいながら顧客はゼロ、リチャードの自宅の模様替えの仕事を、お情けで貰っている有り様

 

 

 

そんなある日、ハロルドはふたりのメキシコ出張への同行を命じられる

 

実は(ハロルドの知らないところで)自社製品として、マリファナを錠剤にしたものをメキシコの麻薬組織に横流ししていたが、買収の絡みで監査を受ける前に、クリーンな状況に戻すため、麻薬組織と関係を絶つのが出張の目的だった

 

 

 

この麻薬組織のボスというのがちょっと変わっていて、手下に捕まえさせた男に向かって突然「ビートルズの最高傑作はサージェントペパーズだと思うか?」などと質問したりする

 

そんなの人によって正解は変わるだろうに、答えによっては命を失ってしまうのだからタチが悪い(ちなみにこの映画を最後まで観ても、何故ボスがビートルズクイズを出すのかはわからなかった)

 

もし自分が質問される側だったらどう答えるだろうか?

 

おそらく「Yes」とは答えないけれど、そうすると「じゃあどのアルバム?」という続けて問われて詰むんだろうなあ

 

 

 

デヴィット・オイェロウォという俳優は、よっぽど顔が実直そうに見えるのだろうか、以前観た作品(タイトル思い出せない、、)でも「真面目なんだけど」という役

 

経営者のふたりにも言われ放題なのはともかく、例え話の中で「ゴリラ」とか「バナナ」という言葉を使って揶揄われているのには、驚いた(2018年にもなって、映画の会話の中なら、こんな表現でもOKなのか?)

 

 

それにしても、冬のシカゴからメキシコへの出張は、帰りたくなくなるだろうなあ

 

 

明日は、あのアメリカ人作家についての映画を紹介します