無人島シネマ

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919. ラビング 愛という名前のふたり

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引用元:amazon.co.jp

 

バージニア州アメリ東海岸沿い、ワシントンDCの南にある

 

四季もって比較的気候も穏やかなエリアながら、南北戦争では南部側に属し激戦地になった場所

 

この州に住む夫婦の訴えによって、始めて異人種間の結婚が認められた実話に基づいた作品

 

 

時は1958年、バージニアの郊外に住む白人のリチャ-ド・ラビング(ジョエル・エドガートン

 

無愛想ながら誠実で、レンガ職人として真面目に働いている彼は、幼い頃から仲良しの黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)と同棲している

 

ある日、ミルドレッドから妊娠を告げられたリチャードは、それならばと(相談もしないで)近所の1エーカーもの土地を買い、その更地にミルドレッドを連れて行き

 

「ここにふたりの家を建てよう」

 

とプロポーズする

 

彼らが暮らすバージニア州では異人種間の婚姻は法律で認められていないため、ふたりはワシントンDCまで行って(付き添いの彼女の父親と三人だけで)式を挙げる

 

待望の新居で幸せな生活を送っていたふたりだったが、ある夜、地元の保安官が突然押しかけて来る

 

逮捕されたふたりは、離婚するか州外へ退去するかの選択を迫られてしまう

 

 

しかしある夜、保安官が突然押しかけてきて、2人を逮捕してしまう。2人は離婚か故郷を捨てるかいずれかの選択を迫られるが、それでも愛を貫きたい2人はある行動に出る。

 

 

 

 

この後ふたりは人種差別反対の団体などの後押しを受けながら、10年もかけて裁判を行う

 

その過程で大規模なデモ行進など、社会的に前進していく気運も描かれてはいるものの、今の目線でこの映画を観ても「単なる歴史的なストーリー」でしかないけれど、まったく予断を許さない(再逮捕される可能性も普通にある)中で、しかも社会的な注目を浴びながら何年も闘い続けるのは本当に消耗戦だと思った

 

そしてその過程で徐々に意識を高め、裁判に積極的になっていくミルドレッドが、逆に消極的になっていくリチャードを引っ張って行く様子も面白い

 

 

明日は、建築好きな方には、特にオススメな作品をご紹介

 

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