無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

40. スリー・ビルボード

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アメリカ50州にはそれぞれニックネームがある

 

例えばニューヨーク州ならエンパイアステート、ハワイ州はアロハステート、カリフォルニア州は(ゴールドラッシュがあったことから)コールデンステートという具合

 

特徴的なネーミングがなされているけれど、中には「これはちょっと、、、」という州もあって、一番可哀想なのは、ミズーリ州の「ショウミー(show me)ステート」

 

疑い深い人が多かったらしく、言葉では信用せず、証拠を見せろというタイプの人たちだった様だ 身内だったり長い付き合いだったりする分には親切なんだろうけど、基本的に他者を受け入れる文化は希薄だったようだ

 

日本で言えば何県にあたるんだろうか?

 

そんなミズーリ州の田舎町で、2014年に白人の警官が18歳の黒人青年を射殺したマイケル・ブラウン事件が起こった(この事件が発端となって人種差別への抗議が広がっていったが、本作の中にもそういった偏見や差別は随所にみられる)

 

 

 

 

本作では、娘がレイプされた後で焼き殺されるという惨事に見舞われた母親が、その後の捜査の進みの無さに怒り、自らお金を払って

 

     「娘がレイプされて焼かれた」

 

     「逮捕はまだ?」

 

     「どうして ウィロビー署長?」

 

という三枚の屋外広告を出した

 

それは大きな話題となるも、母親はやんわり忠告されたり、脅迫されたり、意地悪されたりと、周囲から様々な種類の嫌がらせを受ける、、、そうなると娘を想う気持ちから更に反発し、周囲との溝を決定的なものにしてしまう

 

 

事件が起こるまでは平穏な田舎町だったのだろうけれど、すべての登場人物に問題があるように思える

 

 

 

ちなみに母親役を演じているのはフランシス・マクドーマンド

 

ミシシッピー・バーニング」で加害者の妻を、そして「ファーゴ」では婦長さんを演じた、、、鑑賞後にクレジットを確認するまで気が付かなかった(「ファーゴ」から本作の変化はまだしも、「ミシシッピー・バーニング」の雰囲気とは全然違う)

 

 

2017年公開

 

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