引用元:filmarks.com
2020年のカナダ映画
「やりたいことリスト」を毎週ひとつづつ実行しているサラ(ジュエル・ステイト)
リストアップされた項目は、9か月前にガンで亡くなった夫が生前に病室で書いたもの
項目のひとつ「スクーターに乗ること」をやろうとして転倒、サラは手を骨折してしまい救急医療を受ける
そしてある日曜日、いつものように亡くなった夫のお墓参りに行くと、急診してくれた医者のライアンに出会う
聞けば彼も1年前に妻を亡くし、週末に同じ墓地に来ていた
ライアンはその後に寄ることにしている「パイが美味しくて、ウェイトレスが皮肉屋のダイナー」にサラを誘い、お互いにしか理解できない辛さや周囲の心配してくれる人たちに対する想いなどを語り合う
それから毎週日曜日の同じ時間、ふたりで過ごすダイナーでの時間はとても大切なものになっていく
原題は「Same Time Next Week」
すごく粋なタイトルだから、出来れば原題のままが良かった
カナダの美しい街並みの映像が楽しめる
病院のシーンは毎回その直前に病院の外観を引きで撮ったショットから始まるなど、本作の中でいくつか存在する「お約束」が自然で心地良い
その病院で、ライアンを冷かしながらも優しく接する同僚のジャネット・グラスフォードや、パイが絶品のダイナーで働く口の悪いウェイトレスを演じるメルシー T. ハウスなど脇を固めるキャストがことごとく魅力的
ストーリーも面白いけれど、優しさに溢れている作品全体の雰囲気が素晴らしい
こういう作品にはなかなか出会えない
つくづくカナダ映画の平均点の高さには驚かされる