無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

99. グッバイ、ケイティ

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引用元:filmarks.com

 

ケイティ(オリヴィア・クック)は、アリゾナ州のダイナーでウェイトレスとして働いている17歳

 

母親は自堕落な生活を続け、父親は「鉱山での事故で亡くなった」と聞かされているが本当のところはわからず、経済的に厳しい毎日を過ごしている

 

貧しい生活から逃れ、何故か(理由はまったく説明されない)憧れているサンフランシスコに引っ越すお金を貯めるために、ダイナーに来る複数の男たちを相手にケイティは体を売っていた

 

それは町の教師だったり、警官だったり、トラック運転手だったり

 

驚くべき状況であるはずなのに、本作の中では「よくある話」的に扱われていて、周囲も話題にはしないものの暗黙の事実としている風に描かれている

 

 

かといってダイナーの中にだらしない雰囲気だとか、アンダーグラウンドな感じが漂っているわけでもなく、(ケイティの性格もあってか)明るく健全な雰囲気の中、10-20ドルで売春が行われる

 

そんなある日、ケイティは自動車修理工のブルーノに恋をする

 

彼と一緒にサンフランシスコに行くために生活を立て直そうとするケイティだったが、その周囲にいる人たちは思っていた以上にクズばかりで、、

 

 

 

登場人物のほとんどがアリゾナ州から出ることなく生きてきた人たちで、舞台もケイティの自宅、ダイナー、自動車整備所くらいしかないスケール感ながら、観終わってからいろんな想いが止まらなくなるような小宇宙感がある

 

 

仕事熱心で、時間やお金、約束事などにもきっちりしているどころか、母親を含む周囲のダメな大人のサポートまで嫌がらずにこなす働き者

 

なのに(割と安易に)体を売ってしまうケイティの倫理観

 

意識が足りなかったばかりに「ちょっとしたこと」と思ってした行為がどれほどのことだったのか、その行為が後にどういう結果を生むことになるのか?

 

ケイティの周りにいる大人たちは、気の良い人だけど、誰もそういうことは教えてくれない

 

 

程度の差こそあれ、自分の身の回りにも置き換えられる話かもしれない

 

考え始めると本当にキリがないし、コンプライアンス的な尺度で解決を求めても、腹に落ちなければ意味がない、一部の例外を除いてこういうことを教えることが親の役目なのか

 

じゃあいったいどうすればいいの?

 

ということを延々考えさせられる

 

2016年の作品

 

舞台はアリゾナ州(撮影はニューメキシコ州)なのに何故かフランス映画

 

 

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