無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

793. さよなら人類

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引用元:Yahoo!映画

 

2014年のスウェーデン映画

 

 

「構想15年、撮影4年」

 

と聞くと、どんな大作なんだろうか?と思ってしまうけれど、確かにある意味大作ではある

 

巨大セットも登場するし、最後に謎のオブジェが燃えるシーンは壮観ではあるけれど、世界観的に「身の回り」をハミ出さないというか、どこにでも居そうな冴えない人たちの様子が描かれている

 

ロイ・アンダーソン監督の「散歩する惑星」などと比較しても小宇宙感のある作品

 

 

サムとヨナタンというふたりの中年男が、「歯の無い男の被り物」や「ドラキュラの歯」そして「笑い袋」という面白グッズを売り歩きながら(もちろん売れない)、壁にぶつかっている様々な人に出会うというストーリー

 

ストーリーというか出会う人たち毎のオムニバスとしても捉えられるし、最後に分かり易い結論があるワケでもなく、寄せ集めから浮かび上がってくる(こない?)印象を味わうタイプの作品

 

全39シーンを固定カメラで1シーン1カットによる撮影

 

ロケーションはなくスタジオのセットという割に開放感がある

 

 

時々こういう「清涼剤」の様な作品に出会えるとしばらくは(作りが)標準的な作品が続いても大丈夫、という気にさせて貰える

 

 

明日は、ボストン郊外の河沿いの街が舞台の悲しい映画を紹介します

 

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