引用元:Yahoo!映画
2014年のスウェーデン映画
「構想15年、撮影4年」
と聞くと、どんな大作なんだろうか?と思ってしまうけれど、確かにある意味大作ではある
巨大セットも登場するし、最後に謎のオブジェが燃えるシーンは壮観ではあるけれど、世界観的に「身の回り」をハミ出さないというか、どこにでも居そうな冴えない人たちの様子が描かれている
ロイ・アンダーソン監督の「散歩する惑星」などと比較しても小宇宙感のある作品
サムとヨナタンというふたりの中年男が、「歯の無い男の被り物」や「ドラキュラの歯」そして「笑い袋」という面白グッズを売り歩きながら(もちろん売れない)、壁にぶつかっている様々な人に出会うというストーリー
ストーリーというか出会う人たち毎のオムニバスとしても捉えられるし、最後に分かり易い結論があるワケでもなく、寄せ集めから浮かび上がってくる(こない?)印象を味わうタイプの作品
全39シーンを固定カメラで1シーン1カットによる撮影
ロケーションはなくスタジオのセットという割に開放感がある
時々こういう「清涼剤」の様な作品に出会えるとしばらくは(作りが)標準的な作品が続いても大丈夫、という気にさせて貰える
明日は、ボストン郊外の河沿いの街が舞台の悲しい映画を紹介します