無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

559. 青い塩

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引用元:eiga.com

 

2011年の韓国映画

 

元ヤクザの男が足を洗おうとしながらも、、というよくあるストーリーながら、ソン・ガンホには珍しく恋愛要素もある作品

 

 

 

堅気の生活に戻る決心をし、組を抜けて故郷の釜山に戻ったドゥホン(ソン・ガンホ)は、新生活の糧としてレストランでも開こうと料理教室に通うことにする

 

そこでペアになった若い女性セビン(シン・セギョン)は不愛想ながらも少しづつ仲良くなっていく

 

ところが、彼女がドゥホンに近づいたのは彼の動向を闇組織に報告するためだった

 

 

 

 

ストーリーは割りと単純だし、シン・セギョンの演技も(設定通りではある)垢抜けない印象ではあるけれど、いつものソン・ガンホ作品並みの期待をしなければ楽しめるアクション映画

 

ふたりが食事する海沿いの食堂(その場で海女さんがサザエなどを取ってきてくれる)や、ラストシーンの幻想的な塩田風景など、いつか機会が合ったら訪れてみたいと思わせるシーンが続く

 

お隣の国というのに、ソウルの街中しか行ったことがないのも勿体ない話だ

 

 

 

途中、セビンが「この世には3つの大事な”グム”がある」というクイズをドゥホンに出すシーンがある

 

答えは、黄金(ファングム)、塩(ソグム)、そして今(チグム)ということなのだけれど、実に翻訳家泣かせだ

 

日本でいう「3つの袋」とか「3つの坂」みたいなものなのだろうけれど、字幕で読んでも

 

「グムって言われてもなあ」

 

としか反応できないのは残念

 

 

 

明日は、あの弁護士役で有名な俳優の、意外な一面が楽しめる作品をご紹介