引用元:amazon.co.jp
1946年のアメリカ映画
第二次大戦後、南米に逃れたナチの残党を追う作品を、1946年に公開するなんて、改めて昔の映画製作のスピード感には恐れ入る
2015年公開の「手紙は憶えている」という作品でもナチの残党を追うストーリーを扱っていた(撮影された年代が違い過ぎて比較は出来ないけれど、どちらの作品も秀逸で、比較することで互いの作品の良さを再確認できる)
アリシア(イングリッド・バーグマン)は、ナチのスパイの父親を持つことで知られていた
デブリン(ケーリー・グラント)というFBIエージェントは、そんな彼女の素性を知ってパーティーで近づき、ナチ残党の首謀者セバスチャン(クロード・レインズ)に関する情報を得ようとするも、彼女の魅力に惹かれてしまう
ふたりは共に南米に向かい、リオで楽しい日々を過ごすも、アリシアは計画通りにセバスチャン邸に入り込み、見事に彼の寵愛を受けるようになる
ヒッチコック作品=サスペンス、という風に一般的には認識されているけれど、実際にはプロット抜きのストーリー性やロマンスなど、トータルのバランスで勝負できる監督だったからこそ、彼の作品は長く愛されてきたのだろう
そういう意味においては、本作のバランスも絶妙ながら、それぞれの要素が3割増しで、盛沢山な印象
ケーリー・グラントとイングリッド・バ-グマンの有名なキスシーンは、当時アメリカ映画では3秒以上のキスシーンは禁止だったため、3秒以内のキスをしては会話を挟み再びキスという、トータル2分以上のキスシーンを作り上げた
ある意味、長閑な時代の逸話ではある
明日は、デザイナーについての映画をご紹介