無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

759. 汚名

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引用元:amazon.co.jp

 

1946年のアメリカ映画

 

第二次大戦後、南米に逃れたナチの残党を追う作品を、1946年に公開するなんて、改めて昔の映画製作のスピード感には恐れ入る

 

2015年公開の「手紙は憶えている」という作品でもナチの残党を追うストーリーを扱っていた(撮影された年代が違い過ぎて比較は出来ないけれど、どちらの作品も秀逸で、比較することで互いの作品の良さを再確認できる)

 

 

 

アリシアイングリッド・バーグマン)は、ナチのスパイの父親を持つことで知られていた

 

デブリン(ケーリー・グラント)というFBIエージェントは、そんな彼女の素性を知ってパーティーで近づき、ナチ残党の首謀者セバスチャン(クロード・レインズ)に関する情報を得ようとするも、彼女の魅力に惹かれてしまう

 

ふたりは共に南米に向かい、リオで楽しい日々を過ごすも、アリシアは計画通りにセバスチャン邸に入り込み、見事に彼の寵愛を受けるようになる

 

 

 

ヒッチコック作品=サスペンス、という風に一般的には認識されているけれど、実際にはプロット抜きのストーリー性やロマンスなど、トータルのバランスで勝負できる監督だったからこそ、彼の作品は長く愛されてきたのだろう

 

そういう意味においては、本作のバランスも絶妙ながら、それぞれの要素が3割増しで、盛沢山な印象

 

 

 

ケーリー・グラントイングリッド・バ-グマンの有名なキスシーンは、当時アメリカ映画では3秒以上のキスシーンは禁止だったため、3秒以内のキスをしては会話を挟み再びキスという、トータル2分以上のキスシーンを作り上げた

 

ある意味、長閑な時代の逸話ではある 

 

 

明日は、デザイナーについての映画をご紹介