無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

216. ラブソング

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引用元:amazon.co.jp

 

1996年の香港映画

 

1986年に天津から香港に出てきたシウクワンは、生まれて初めて入ったマクドナルドで(広東語がわからなくて困っていたところに)レイキウという女性と知り合う

 

ふたりは同じ大陸出身者で、テレサ・テンが好きという共通点もあって「香港ではじめての友達」になる

 

世間知らずのシウクワンを、しっかり者のレイキウが面倒見ているウチに、ふたりは惹かれ合い結ばれるも、シウクワンには天津に住む恋人がいた

 

 

 

 

出会いから約10年間、大陸から香港に来た男女のストーリー

 

夢を持って都会に来たものの、自分が食べていくことで精一杯で、年月だけが過ぎ去っていく

 

香港返還を迎える頃には、少しくたびれたオトナになっているふたり

 

 

同じ時代のアジアに暮らす者としてこれほどのダイナミックな変化を経験していないだけに、個人の生活レベルでの安全が日本ではある程度保証されていることは有難く思う反面、ひとりひとりの熱量の格差は国家の成長にも比例したんだろうなあ、と羨ましくも感じる

 

と同時に平成30年の長いトンネルはこうして始まったんだろうなあ、とも

 

 

また中国本土や香港で、テレサ・テンがどういう風に聴かれているのか描かれているのも嬉しい

 

 

生まれ故郷である台湾の他に香港や日本そしてアジア諸国でも活動したテレサ・テンの曲は、違法にダビングされたカセットテープで中国国民にも浸透し「昼は鄧小平、夜はテレサ・テンが支配する」と言われた

 

この時代の大陸出身者が香港で暮らす映画に彼女の曲が使われているのはごく自然なことなのだろう

 

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