引用元:filmarks.com
8月19日から「WKW4K」と題してウォン・カーウァイの5作品
「恋する惑星」
「ブエノスアイレス」
「2046」
「花様年華」
「天使の涙」
の4K * 公開がスタートした
と同時(?)にUNEXTでもこれら5作品のレストア版が観られるようになった
劇場では久しぶりに「花様年華」を観るとして、お先に本作を配信で鑑賞
元々、「恋する惑星」の一部になる予定だったエピソードだけに、空気感は似ている
昼間の「恋する - 」に対して、その夜版が本作といったところか
とにかく幻想的な雰囲気に憧れてしまう
香港に暮らす若者の、決して裕福ではないのに、どこかデカダンな夜の生活が「花様年華」ほどオトナではないながらにムードたっぷり、そして少しコミカル
ロマンティックな方のエピソードでは、殺し屋とそのエージェントの切ない関係が描かれている
エージェントからの指示に従うだけで、自身では何も考えることなく生きてきた殺し屋(レオン・ライ)は、そのシンプルな生き方をずっと気に入っていた
一方その殺し屋に惹かれながらも気持ちを伝えられないエージェント(ミシェール・リー)は、彼の為にアジトをキレイに整え、ベッドメイキングした上に身を横たえ彼を想う
またコミカルなエピソードでは、父と暮らしている青年・モウ(金城武)の微笑ましい暮らしぶりが楽しめる
幼い頃に古いパイナップルを食べて以来、言葉が不自由になったモウは、ビデオカメラにハマり、父親の何でもない動きをいつも撮影していた
またアイスを食べさせてお腹を壊した父親がトイレに駆け込んだところを閉じ込めたりと、好き勝手にしている
そんなモウを「いい加減にしろよ タダじゃおかないぞ」と言いながらも優しく接している不思議な親子の様子が最高
画質の向上で、高速道路を走るシーンなどうっとりするような美しいシーンがより楽しめるようになっている(やっぱり劇場に行けばよかった)
難しい時期にある香港だけど、この作品に思い入れのある世代の香港人は、いま本作を観てどんな感想を抱くのだろうか?
* 驚いたことに劇場によっては 4K ではなく 2K での公開になるので、要確認です