無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

526. 少年たちの時代革命

 

香港経済新聞が選んだ、2022年の10大ニュースは以下の通り

 

 1、観光客などへの鎖国解除および強制隔離を撤廃

 2、行動はワクチンパスが基本に

 3、東鉄線延伸、金鐘から上水まで乗り換えなしで

 4、世界的なインフレ。香港でも電気代、交通費などが値上げ

 5、将軍澳にトンネルと大橋完成。香港島との交通利便性が向上

 6、マツキヨやコメダ珈琲など、日系企業の進出続く

 7、香港故宮文化博物館が開業

 8、香港アイドル「MIRROR」の事故、「COLLAR」の誕生

 9、店の閉店・休業と新規開店・復活の悲喜こもごも

 10、3年連続で1万香港ドル電子マネー給付

 

 

やはりコロナ関連のニュースが目立つけれど、ここには出てこない、もっと深刻なトピックもあるはず(こういう場合には新聞以外のメディア、或いは海外メディアに頼るべきだろう)

 

 

 

ユーロスペースにて鑑賞

 

2022年は「Blue Island 憂鬱之島」を観て、今の香港の危うさについていろいろ考えさせられたけれど、年の瀬に改めて本作で復習

 

本当は「香港映画祭2022」をもっと楽しむつもりが、東京は12月27-28日という慌ただしい時期の二日間のみということで、残念ながら一本しか観られなかった(多角的に観たいという気持ちと、単純に日程の都合とで、短編のオムニバスを選択)

 

 

 

 

未来の香港では国民の氏名も無効にされ、政府によって番号で管理されていた

 

ある日、ちょっとしたクレームをつけたことから冤罪で逮捕された男が、理不尽な取り調べを受ける「虫けら」

 

「クイーンのワンペア」では、ルームシェアをしているジョアンとダイアンのふたりが、金欠の悩みと、彼氏と別れようかという悩みをぶつけ合い、何の解決にも至らないまま「まあ、いいか」的に終わってしまう

 

部分的に諦めたり、現実的な将来を冷静に見つめながらも、

 

「このままじゃ危ない」

 

という強い危機感が、どの作品からも感じられる

 

数十年後には、この時期の香港(映画に限らず)の魅力が改めて評価されるだろう

 

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