香港経済新聞が選んだ、2022年の10大ニュースは以下の通り
1、観光客などへの鎖国解除および強制隔離を撤廃
2、行動はワクチンパスが基本に
3、東鉄線延伸、金鐘から上水まで乗り換えなしで
4、世界的なインフレ。香港でも電気代、交通費などが値上げ
5、将軍澳にトンネルと大橋完成。香港島との交通利便性が向上
7、香港故宮文化博物館が開業
8、香港アイドル「MIRROR」の事故、「COLLAR」の誕生
9、店の閉店・休業と新規開店・復活の悲喜こもごも
やはりコロナ関連のニュースが目立つけれど、ここには出てこない、もっと深刻なトピックもあるはず(こういう場合には新聞以外のメディア、或いは海外メディアに頼るべきだろう)
ユーロスペースにて鑑賞
2022年は「Blue Island 憂鬱之島」を観て、今の香港の危うさについていろいろ考えさせられたけれど、年の瀬に改めて本作で復習
本当は「香港映画祭2022」をもっと楽しむつもりが、東京は12月27-28日という慌ただしい時期の二日間のみということで、残念ながら一本しか観られなかった(多角的に観たいという気持ちと、単純に日程の都合とで、短編のオムニバスを選択)
未来の香港では国民の氏名も無効にされ、政府によって番号で管理されていた
ある日、ちょっとしたクレームをつけたことから冤罪で逮捕された男が、理不尽な取り調べを受ける「虫けら」
「クイーンのワンペア」では、ルームシェアをしているジョアンとダイアンのふたりが、金欠の悩みと、彼氏と別れようかという悩みをぶつけ合い、何の解決にも至らないまま「まあ、いいか」的に終わってしまう
部分的に諦めたり、現実的な将来を冷静に見つめながらも、
「このままじゃ危ない」
という強い危機感が、どの作品からも感じられる
数十年後には、この時期の香港(映画に限らず)の魅力が改めて評価されるだろう