引用元:filmarks.com
ヴィム・ヴェンダース監督といえば、雑誌SWITCHの最新号で
「すばらしき映画人生!ヴィム・ヴェンダースの世界へ」
と題して、最新作の理解が深まるインタビューや、ヴィム・ヴェンダースが小津安二郎の墓参りに鎌倉円覚寺を訪れる様子など、76ページにも及ぶ特集が組まれている
最新作「PERFECT DAYS」も、いよいよ12月22日に公開
1975年の西ドイツ映画
ヴィム・ヴェンダース監督のロードームービー三部作の二作目
幸運にも早い段階でDVDを購入できたので、これまで何度か鑑賞している
一回では理解し辛い、観直し甲斐のある作品
とはいえ、ストーリーを追いかけるわけではなく、雰囲気に浸るような気持ちで毎回鑑賞
西ドイツの小さな街に住むビルヘルム(リュディガー・フォーグラー)
作家志望ながら、なかなか筆が進まず、母親に薦められるがまま旅に出る
ここまでは、母親に依存した、頼りない若者という風だけど、ここから若者なりに経験し、成長していく
しかし、旅を始めて早々に一風変わった人たち、、、まったく喋らない少女(ナターシャ・キンスキー)、突然泣き出す元ナチスの老人(ハンス・クリスチャン・ブレヒ)、女優テレーゼ(ハンナ・シグラ)が、彼の一人旅に加わってくる
14年後の1984年に「ホテル・ニューハンプシャー」、そして「パリ、テキサス」で、一気に開花していく、ナターシャ・キンスキーの記念すべき映画デビュー作
テレーゼを演じたハンナ・シグラは、近年フランソワ・オゾン監督の「すべてうまくいきますように」に出演、息の長い俳優生活を送っている
そして、ビルヘルムを演じたリュディガー・フォーグラーについては、先日「リスボン物語」ですっかり大人になった姿を鑑賞した
こうして数(十)年後に、他の素晴らしい作品に繋がっていくところも、良い映画の特徴なのかもしれない
明日は、会社をクビになってしまう男の話をご紹介