無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

852. まわり道

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引用元:filmarks.com

 

ヴィム・ヴェンダース監督といえば、雑誌SWITCHの最新号で

 

「すばらしき映画人生!ヴィム・ヴェンダースの世界へ」

 

と題して、最新作の理解が深まるインタビューや、ヴィム・ヴェンダース小津安二郎の墓参りに鎌倉円覚寺を訪れる様子など、76ページにも及ぶ特集が組まれている

 

最新作「PERFECT DAYS」も、いよいよ12月22日に公開

 

 

 

 

1975年の西ドイツ映画

 

ヴィム・ヴェンダース監督のロードームービー三部作の二作目

 

幸運にも早い段階でDVDを購入できたので、これまで何度か鑑賞している

 

一回では理解し辛い、観直し甲斐のある作品

 

とはいえ、ストーリーを追いかけるわけではなく、雰囲気に浸るような気持ちで毎回鑑賞

 

 

 

 

西ドイツの小さな街に住むビルヘルム(リュディガー・フォーグラー)

 

作家志望ながら、なかなか筆が進まず、母親に薦められるがまま旅に出る

 

ここまでは、母親に依存した、頼りない若者という風だけど、ここから若者なりに経験し、成長していく

 

しかし、旅を始めて早々に一風変わった人たち、、、まったく喋らない少女(ナターシャ・キンスキー)、突然泣き出す元ナチスの老人(ハンス・クリスチャン・ブレヒ)、女優テレーゼ(ハンナ・シグラ)が、彼の一人旅に加わってくる

 

 

14年後の1984年に「ホテル・ニューハンプシャー」、そして「パリ、テキサス」で、一気に開花していく、ナターシャ・キンスキーの記念すべき映画デビュー作

 

テレーゼを演じたハンナ・シグラは、近年フランソワ・オゾン監督の「すべてうまくいきますように」に出演、息の長い俳優生活を送っている

 

そして、ビルヘルムを演じたリュディガー・フォーグラーについては、先日「リスボン物語」ですっかり大人になった姿を鑑賞した

 

こうして数(十)年後に、他の素晴らしい作品に繋がっていくところも、良い映画の特徴なのかもしれない

 

 

 

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