無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

824. リスボン物語

 

 

第1回丸の内映画祭で上映された、ヴィム・ヴェンダース監督の貴重な作品

 

この機会を逃すと、劇場で観ることは叶わないだろうという確信のもと、丸ビルホールへ

 

 

長旅からフランクフルトの自宅に戻ってきた録音技師のヴィンター(リュディガー・フォーグラー)

 

留守中に届いた郵便物を整理していると、親友の映画監督フリッツ(フリードリヒ・モンロー)からの絵はがきを見つける

 

そこには「S.O.S. 録音機材を持って、リスボンに来てくれ」と書かれていた

 

ヴィンターは、足を怪我しているにもかかわらず、機材を車に積み込んでリスボンに向かう

 

 

車がドイツからフランス、スペイン、そしてポルトガルに入るまでの映像を眺めているだけで、現地に居るような感覚にさせてくれる

 

 

社会生活の匂いのしないヴィンターの姿に、「都会のアリス」、「まわり道」の青年を重ね(演じているのは若き日のリュディガー・フォーグラー)た延長で(?)、「パリ、テキサス」のトラヴィス、「夢の涯てまでも」のトレヴァーさえも思い出してしまった

 

 

明日は、久しぶりに台湾映画をご紹介

 

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