第1回丸の内映画祭で上映された、ヴィム・ヴェンダース監督の貴重な作品
この機会を逃すと、劇場で観ることは叶わないだろうという確信のもと、丸ビルホールへ
長旅からフランクフルトの自宅に戻ってきた録音技師のヴィンター(リュディガー・フォーグラー)
留守中に届いた郵便物を整理していると、親友の映画監督フリッツ(フリードリヒ・モンロー)からの絵はがきを見つける
そこには「S.O.S. 録音機材を持って、リスボンに来てくれ」と書かれていた
ヴィンターは、足を怪我しているにもかかわらず、機材を車に積み込んでリスボンに向かう
車がドイツからフランス、スペイン、そしてポルトガルに入るまでの映像を眺めているだけで、現地に居るような感覚にさせてくれる
社会生活の匂いのしないヴィンターの姿に、「都会のアリス」、「まわり道」の青年を重ね(演じているのは若き日のリュディガー・フォーグラー)た延長で(?)、「パリ、テキサス」のトラヴィス、「夢の涯てまでも」のトレヴァーさえも思い出してしまった
明日は、久しぶりに台湾映画をご紹介