無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

287. 娘よ

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引用元:amazon.co.jp

 

昨日発表された第94回アカデミー賞

 

注目の作品賞は「コーダ あいのうた

 

予想では「ベルファスト」や「パワー・オブ・ザ・ドッグ」という声も多く、また「ドライブ・マイ・カー」が国際映画賞を獲ったり、注目の高まる賞レースだった

 

「コーダ あいのうた」は、トロイ・コッツアーが助演男優賞に輝いたこともあって、(耳の)障害という面にフォーカスされがちだけれど、音楽映画としても素晴らしかったので、ソウルミュージックが好きなひとには改めてお薦めしたい

 

 

 

 

 

2017年に日本で初めて公開されたパキスタン映画(アメリカ・ノルウェー合作)

 

 

ノーベル平和賞を受賞したマララさんもパキスタンの出身だが、彼女が世界に向けて発信してくれたおかげで、女性に対する性差別(教育を受ける権利の侵害等も含め)に注目が集まるようになった

 

本作では、教育と同様に大きな問題として残る児童婚について焦点を当てている

 

この悪しき風習は、昔から部族間の争いを収めるため、借金の精算のため、或いは権力者の勇退時の褒美として、少女を娶(めと)らせてきたことによる

 

少女側には拒否する権利は無く、もし拒否しようものなら本人だけではなく親族含め命を狙われる危険がある

 

 

映画の中では、部族の長である娘の父親が(不利な形勢から脱却しようと)紛争相手の長に友好関係の回復を求める

 

相手の長から見返りに要求されたのは、10歳の娘を嫁として差し出すこと

 

刻々と式の日が迫り、当日の朝、少女の母は(自身と同じ経験をさせたくないという強い意志によって)娘の手を引き、命がけの逃走を試みる

 

 

 

こういう出来事を世の中に知らせるという大義とは別に、映画作品としても非常に優れている

 

 

現在のパキスタンでは、20-24歳の女性のうち「4人に1人が18未満で」結婚している

 

もちろん本人の意志で結婚しているのであれば話は別だけれど、その内訳を調べるのは難しいのだろう 

 

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