引用元:amazon.co.jp
日本 1 - 1 クロアチア (PK 1-3)
ドイツ敗退の波乱はありながらも、オランダ、アルゼンチン、イングランド、フランス、そしてブラジルという常連国がベスト8 に勝ち進んだ中で、世界から見ても日本の存在は一番のロマン枠だったけれど
結果は残念ながらPKでの敗退
この試合に限らず、PKはオマケだから結果については仕方がないと考えている
勝っても(内容で勝ったわけではなく)次の試合に進める権利を得たというだけ、負けても誰も責められない
唯一残念なのは、延長に入ってからPKありきな空気が日本チームに感じられたこと
それでも最高の舞台で、ハラハラ・ドキドキする好ゲームをいくつも観ることができて幸せな時間だった
今日からは気楽にベスト8 の戦いを堪能したいと思う
2017年のアメリカ映画
ワイオミング州のウィンド・リバー・インディアン居留地で起こった殺人事件を扱った事実に基づく作品
野生生物局でハンターをしているコリー(ジェレミー・レナー)が、スノーモービルに乗って勤務していると、女性の死体を発見する
人口の少ないこの地域、深い雪の上に血を吐いて横たわる女性は、コリーもよく知っているネイティブ・アメリカンの少女ナタリーだった
現地の部族警察署長のベン(グラハム・グリーン)がFBIに捜査を依頼するも、雪が降り積もり現場検証がどんどん難しくなってきた頃にマイナス30℃の現場にやってきたのは、防寒対策もせずに駆けつけた新人の女性捜査官のジェーン(エリザベス・オルセン)
呆れているベンの家族から、ウェアやブーツ、帽子、下着まで借りて現場に着いたものの(初めての環境に)ナタリーは捜査の進め方もわからない
コリーに「捜査を手伝ってほしい」と頼むも、実際のところはコリーについて行くので精一杯
そして検死を行ったところ、ナタリーの身体にはレイプ痕があることがわかる
明らかに事件性を感じさせながらも、直接の死因は「雪の中を走り続けたことで冷気を吸った肺からの出血(その血が凍ったことによる窒息死)」であり、他殺とは認定されないことにジェーンは取り乱してしまう
一方のコリーは、過去の自分に起こった出来事と似たものを感じ、一層熱心に捜査に入り込んでいく
鑑賞前にも若干の予感はあったけれど、観終わってからも「演出されているであろう部分」は冷静に判断しないとダメだなと、
そして現地の経済的な状況や犯罪、失業、薬物の問題などは(本作を丸ごと事実として飲み込むのではなく)自分で確認すべきだと感じさせる
ウィンド・リバーはワイオミング州中西部にある7番目に大きな居留地
鹿児島県と同じくらいの面積になる(東京都の約4倍)
もともと肥沃な土地で農業を営んでいた先住民(ネイティブ・アメリカン)たちは、より厳しい環境の土地に追いやられ、生きる術もなくアルコールやクスリにを出してしまう(その結果として犯罪率が上がる)
本作の冒頭、居留地に入るシーンで星条旗を逆さに掲げているのが目に入る
先住民たちの国に対する強烈なメッセージだろう
「フローズン・リバー」でも貧しい環境から危険な仕事に手を出してしまう姿が描かれている
厳しい言い方をすれば、「先住民を追いやった側が、国の恥部として居留地の問題を描いた映画」ということになる
前向きに捉えれば、「先住民の虐げられた環境に関心が集まるきっかけになる映画」でもある
だから観る、だから観ない
いづれにしても存在感のある作品