無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

35. フローズン・リバー

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カナダからアメリカに不法入国する移民と、それをビジネスとしてサポートする現地住民

 

家族との平穏な暮らしを取り戻すために、目先のお金を追って犯罪に手を染める二人の女性を描いた、2008年のアメリカ映画

 

 

新居用に貯めていたお金を、夫に持ち逃げされてしまったレイは、ビンゴ会場の駐車場で夫の車を見つける 

 

その車を運転していた地元モホーク族の女性、ライラを捕まえて問いただしたところ、女は、「拾った車」の一点張り

 

ライラは、レイが貧窮しているのではと勘付き、儲け話を持ち掛け、二人は凍った川(セントローレンス川)を車で横断する

 

渡った先には、中国人の不法移民が集団生活していて、ここに来てライラは儲け話(車の買い取りの話)は嘘だったと打ち明けると同時に、不法移民の密入国を手助けする話を持ち掛ける

 

家族の絆を取り戻すための新居を諦めたくないレイは、この仕事をやむなく受け入れ、車のトランクに移民を乗せて、何度も川を行き来するようになる

 

当面必要なお金は得られるようになったとはいえ、近所をパトロールする警官の目も気になるレイは、ある日パキスタンから来た夫婦を運んでいる時に、何となく怪しい気配を察し、(二人がテロリストだと勘違いして)川を横断する途中、夫婦が持っていたバッグを(検問で捕まる可能性を恐れて)捨ててしまう、、、

 

 

 

登場人物の生活のどん詰まり感に切なくなってしまう

 

暮らしぶりを立て直そうにも周囲にまともな職はなく、そこから逃げ出すお金もない

 

貧しさから脱するために、目の前に見える犯罪に手を付けない方が難しい状況

 

モホーク族の居住区に逃げ込めば、警察からは一時的に逃れられるけれど、言い換えれば、そこで自分の身に何かあったとしても警察は助けてくれないことを意味する

 

 

 

昔、アメリカからカナダに向けて車で移動していた時に、高台からセントローレンス川を見下ろせる機会があったのだけれど、(森が紅葉し、川が部分的に凍っていた)その景色は今まで見た中で一番きれいだった

 

その時に、こういう事実(違法行為に手を染める人たちの存在)を知らなくて良かった

 

 

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