無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

36. 初恋のきた道

 

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1999年の中国映画

紅いコーリャン」「紅夢」などの監督、チャン・イーモウの作品

 

 

中国の田舎町にある学校を、40年以上ひとりで支えてきた教師の父が心臓病で亡くなり、訃報を受けた息子のユーシェンは、都会から小さな農村へと帰郷をする

 

母のチャオディは、父の遺体をトラクターで運ぶという村の人たちに対して不満を見せ、この地方の伝統に沿って葬列を組み棺を担いで戻ると強く主張する

 

しかし村の若者は出稼ぎに出ていて人手が足りないし、村の人たちも年老いていて昔ながらのやり方は出来そうにもない、、、困り果てたユーシェンは、ふと両親が若かった頃を想像する

 

 

初めてこの村に小学校が建った時、町から来た教師チャンユー(20歳)に一目惚れしたチャオディは、何とか彼に気づいてもらおうと、あらゆる手を使ってアピールする

 

一張羅のピンク色の服を着たり、誰が食べるかもわからないお弁当を一生懸命作って校舎の建築現場に届けたり(昔は家や学校を建てる時に女性は不吉なものとされ、近づくことができなかった 女性は食事を用意して現場から少し離れた場所に並べて置き、男たちは昼になるとそこに来て昼食をとる)するも、なかなか実を結ばない

 

 

町から村への道のりは、かつて(結婚する前の)父親が帰ってくるのを心待ちにして何度も通った道だから、母親にとっては特別思い入れのある場所だということを、ユーシェンは理解し、再び村長の説得にあたる、、、

 

 

 

頑なになった老女のわがままだと思ったことが、何とか叶えてあげたい母の切実な願いに変化していく

 

もどかしいアピールをする18歳の少女役を、当時二十歳のチャン・ツィーが好演している

 

 

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