引用元:Yahoo.co.jp
2003年のドイツ映画
場所がフランクフルト空港で、密入国した人たちの人間模様と聞いて興味を持ったけれど、空港内のセキュリティ等(ストーリー上は重要な要素ではあっても)については細かいことを考えないで鑑賞
ロシアから不法入国したアレクセイは、フランクフルト空港の地下で違法就労していた
同じ様な境遇の男たちの面倒をみて(=働かせて)いる胴元から、指示される仕事をこなす毎日
彼にはパイロットになる夢があり、各社の航空機に囲まれて過ごせる日々は、過酷ながらも楽しいものだった
そして最大(?)の楽しみは、清掃員として働いているニーシャ
彼女にもCAになるという夢があり(←こちらの方が現実味アリ)、彼女に惹かれているアレクセイもその夢を必死にサポートしていく
そんな彼女にはインドに残してきた息子がいて(DVの夫から逃れ、幼い息子は姉に預けている)、ニーシャはお金をためて彼を呼び寄せようとしていた
(ある程度には)豊かで、安全で、島国の日本から見れば、娯楽作品として楽しめるけれど、製作国のドイツは、移民過多の影響で極右政党が台頭する状況
そんな中で、本作をどういう感覚で観るのだろう?
中東問題やヨーロッパの経済、また自国の労働人口など、さまざまな要因に人道的な問題も「何とかバランスさせながら」長年やってきたドイツ
「偽善だ」とか、「経済の調整弁に使っているだけ」とか、シニカルな批判も可能だろうけれど、近年はブレること(少)なく対応してきた数少ない国だと思う
明日は、珍しく原作小説も読んだあのヒット作品を紹介します