引用元:amazon.co.jp
1991年のアメリカ映画
舞台は1959-60年のイギリス(1959年の大晦日の夜、50年代にさよならを告げるカウントダウンのシーンもある)
その頃は今の様に簡単に離婚することは出来ず、元警察官のトニー(リーアム・ニーソン)は離婚専門の探偵として働いていた
それは妻と協力して偽の浮気現場を演出し、その現場写真を撮って裁判を有利に進めるというもの
もちろん違法ではあるけれど、かつての同僚で唯一の友人のフランク(ケネス・クラナム)やホテルの従業員たちに大目に見てもらいながら何とか生計を立てている
ある日、いつもの様に現場にカメラを抱えて踏み込んだこところ、ベッドには依頼人の男と妻の死体があった
依頼人の男の死体からは右手の親指が切り取られていたこと、そして捜査の結果、男は有名な画家であることがわかった
容疑をかけられたトニーは自らも捜査に乗り出し、依頼人の愛人アンジェリン(ローラ・サン・ジャコモ)に近づく
美しいアンジェリンの服装も観応えアリなのだけれど、帽子が個性的過ぎて話に集中できないほど気になってしまった
最後まで先の(読めそうで)読めない展開と、相変わらず無表情ながら主役を演じ切るリーアム・ニーソンのお陰で堪能できたクライム・サスペンス
リーアム・ニーソンといえば「シンドラーのリスト」(オスカー・シンドラー役)を思い浮かべる人も多いだろうけれど、個人的にはアルスター義勇軍のメンバーに扮した「レクイエム」が印象深い
余計な愛想を振り撒くことのない(もちろん演技ではあるけれど)彼の真骨頂的な役どころではあるし、何しろ北アイルランド出身の彼にとっては特別な作品に違いないだろう