無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1382. 夜のあぐら

引用元:natalie.mu

 

2022年の開局したBS松竹東急の開局記念ドラマスペシャ

 

 

死期が迫った父親(岸部一徳)の遺産を、愛人のミドリ(南果歩)から守ろうとする長女の春子(尾野真千子

 

「自分ひとりで闘うのではなく、兄弟全員で」と、ピアノの講師を辞めて漠然とした日々を過ごす妹の秋子(井上真央)と、働きもせず姉より豪華なマンションに父の金で暮らして(引き籠って)いる弟の雪雄(村上虹郎)にも声を掛ける

 

しかし、オーバーヒート気味の姉に対して、気が乗らない妹と、やる気のない弟では、話もまとまらず、そもそも父親はミドリと再婚しているから、愛人ではなく正式な主たる相続人とあって、勝ち目の無さそうな闘いが始まる

 

 

 

ストーリーの展開よりも、三人の兄弟の立ち位置が面白く、ずっとその関係を楽しみながら観た

 

 

正義感が空回り気味の、実は気の弱い姉、

 

真面目ながらも、かなりマイペースな妹、

 

自堕落な生活を続けながらも、周囲をよく観察している弟

 

 

いったい誰が一番シッカリ者なのか、優しいのか、真面目なのか?

 

場面によって、或いは基準によってコロコロ変化するところが、何とも面白いし、味わい深い

 

一緒に幼少期を過ごした兄弟でも、出来事について違った印象を持っていたり、一方は憶えていなかったり、ということがあるのも印象的

 

案外、確認してみないとわからないものかもしれない

 

 

それにしても、村上虹郎の演技には毎回(心地良く?)イライラさせられる

 

仕事や、人づき合いに対して、真摯に向き合っていないように見える(実際にはそうでもない)若者を演じさせたら、彼の右に出る人は居ないだろう

 

最初は、本当に嫌いだった(何て単純!)けれど、今ではすっかりファンになってしまった

 

 

明日は、憧れの兄の変化に失望する弟を描いた作品をご紹介

 

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