写真は先月行ったミラノにあるスカラ座の広告
大ヒットした前作の公開が2019年10月、、コロナ前だったのか
劇場で観たし、かなり気に入ったけれど、あまりにも話題になっていたせいでレビューを書かないままになっていた
今回の続編は、レディ・ガガの出演やミュージカル仕立てであることなどに対するネガティブな評判もあって、鑑賞意欲はそれほどでもなかったけれど、三連休があったりとタイミングも良く、いそいそと最寄りの劇場へ
ちなみに副題にあるフォリ・ア・ドゥ(Folie à deux)とは、フランス語で 二人狂い: 精神障害 の 妄想性障害 の一つ 一人の 妄想 がもう一人に感染し、複数人で同じ妄想を共有することが特徴
ミュージカル仕立てというのはその通りなのだけれど、主人公のアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)が、今や群衆のヒーローになったジョーカーとしての世界を表現するのに、歌うということが思いの外ピッタリで、むしろミュージカルである必然性を(他のミュージカルを取り入れた映画作品よりも)感じた
そうなるとレディ・ガガというアクの強さも、素直に受け入れられるキャスティングになり、皆が求める無難な続編よりも解放感が生まれた気がした
前作が好きな人の中には、アーサーが抱えている闇を掘り下げた、シリアスな続編を望んでいた人も多そうではあるけれど、本作を肩透かしとか失敗作と捉えるのか、或いは奥深いエンターテインメントとして楽しむのか、、、日本では前者が多い(公開後の最初の週末だったのに、劇場の半分しか埋まっていなかった、、)のかもしれないけれど、少なくとも個人的には大いに楽しめたし、続編のあり方として悪くなかったと思う
近いうちに前作も観直してレビューしよう
明日は、コンクリートという名前の町が舞台の映画を紹介します