無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1045. ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN I・哀愁の摩天楼

引用元:filmarks.com

 

「○○(人名)の~~」というタイトルを時々見かけるけれど、正直なところ魅力を感じないし、実際にそれに惹かれて観たことはない

 

わざわざ説明を付けないと観てもらえないのでは?という不安なのだろうけれど、映画の長い歴史の中でヒットした(或いは高い評価を得た)ためしが無いというのに、、、まったく往生際が悪い

 

原題は「Hi, mom !」

 

このタイトルはとてもニヒルでスマートなのだけれど、最後まで観ないと理解できないし、日本市場向きではないだろう

 

 

 

学生の時に、デ・ニーロの作品をレンタルショップで手当たり次第に借りていたけれど、古いものといっても「ミーン・ストリート」(1973年)くらいで、それ以前の作品は知る由もなかった

 

 

 

住まいを探していたジョン(ロバート・デ・ニーロ)は、ドアもグラグラで家具も壊れたボロボロのアパートを借りることにする

 

そこに決めたのは家賃の安さに加えて、窓から向かいのアパートの住人がよく見えるから

 

その様子をフィルムに収めてドキュメンタリー作品になればと、ポルノ映画の事務所を訪れ出資を依頼する

 

運よくそのアイディアを買われ出資される運びとなり「のぞき」を続け、住人の中のある若い女性に目を付け、口説き落とす

 

彼女の部屋で過ごす様子を、予め自室で録画をスタートさせたカメラに収めようとするも中途半端な結果に終わり、監督をがっかりさせてしまう

 

そんなジョンは、街頭の「BE BLACK BABY」という張り紙に惹かれ、アフリカ系アメリカ人への理解を求める集団の演劇に参加する

 

 

ジョンの場当たり的な生き方も、観客を強引に参加させて意識改革を強要するような演劇も特に繋がりはなく、60年代後半のニューヨークのリアルをバラバラにつなぎ合わせた風に思える

 

作品から何かを読み取ろうというよりも、スナップショットを眺める感じで観るには面白い作品

 

と、終わる数分前までは思っていたけれど、そこから凄い展開だった

 

何故もっと評価されないのか不思議、、、やっぱり邦題か?

 

 

明日は、大島渚監督作品をご紹介

 

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