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フロリダのデートナビーチで娼婦をしているアイリーン(シャーリーズ・セロン)
雨を凌ぐためにビールを飲みに入ったバーで、レズビアンのセルビー(クリスティーナ・リッチ)に声を掛けられる
自分にはまったくその気はないと邪険な態度を示すアイリーンだったが、内気で大人しそうなセルビーに言い過ぎてしまったことを恥じて、一緒に飲み始める
すっかり意気投合したふたりは閉店まで飲み明かし、セルビーに誘われるままに彼女が居候している親族の家に泊めてもらう
セルビーはレズビアンであることがバレてしまい、一時的にこの街に来ていたが、そろそろ戻って働き始める予定でいた
ところがそんな彼女と深い仲になってしまったアイリーンは、ふたりで過ごす生活費を稼ぐために再び路上に立って客を取り始める
シャーリーズ・セロンが増量+特殊メイクで落ちぶれた娼婦役に挑戦、という点が話題になったのだろうけれど、観始めるとストーリーの世界に引き込まれて、アイリーンという女性の人生について考えさせられる
最終的に死刑判決を受けた彼女は、悪態をつきながら裁判所から出て行く
「レイプされた私が何故死刑なの?」
もちろん最初の殺人を犯してしまった時に自首して正当防衛を主張すべきではあったろうけれど、幼い頃から性的虐待を受けて10代半ばから身体を売って生きてきたアイリーンとって「納得がいかない」という気持ちは理解できる
そして、ずっとビールと煙草のために身体を売ってきたアイリーンが、セルビーの為にそれ以上のことをしてしまう
果たしてアイリーンがモンスターになったのはいつだったのだろうか?
アイリーンは、先述の「レイプされた私が何故死刑なの?」の他に、「その上、本や映画で金儲けに使われた」とも語っている
本作公開(2003年12月)の前年、2002年10月に死刑執行された
明日は、大好きなソウルシンガーについての作品をご紹介