引用元:amazon.co.jp
先日観た「JIMI : 栄光への軌跡」は、ひとりの天才が世に認められるまでの過程がほぼリアルに描かれていて面白かったものの、個人的なジミヘンへの興味が(アルバムはひと通り聴いてはいるけれど)熱心なリスナーとまではいかないせいか、冷静に観られた
今回のスライについては、エンターテインメント作品というよりもドキュメンタリーで、過去の成功も描かれてはいるもののどちらかと言えば雲隠れしているかつてのスターの現在について焦点が当てられている
ソングライターとして、より自分の好みに近いということで、ジミヘンより熱心に聴いてきた
ジミヘンの曲が云々ではなく、彼の場合はソングライターというよりはパフォーマーだという印象(あくまで個人の見解です)だけど、スライの場合はファンクという枠を越えて素晴らしい曲も多い
1966年に結成された伝説のファンクバンド「スライ&ファミリー・ストーン」が一世を風靡するも、その後人気が衰退していく過程、そしてバンドのフロント・マンだったスライ・ストーンがソロ活動を始めるも麻薬所持などで何度も逮捕され、最後には消息不明となるまでを、監督自ら20年以上の年月をかけて取材したもの
マネージャーに横領され、その裁判に何年も費やした結果、かつてのスーパースターとは思えないほどの侘しい生活を送り、ドラッグの影響もあるのか健康状態も酷い毎日を送っている
しかし監督だけでなく、スライの本を書くために熱心に取材を続けている双子の男性も登場する
何よりも世界中にスライに影響を受けたミュージシャン、リスナーも多く、どうかそれに見合う晩年を過ごしてほしい
明日は、若き日のマイケル・ケインを楽しめる作品をご紹介