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何と言っても主演のマイケル・ケインが若い!
「探偵スルース」よりも6年前だから、当然と言えば当然ながら、個人的には違和感があるくらい(大変失礼)
とはいえ、当時33歳という割にはどこかくたびれた感じがあり、まさにその辺りの緩さが独特の色気なのだろうか、彼の魅力であり個性になっている気がする
日曜日に出掛ける時もスーツにネクタイ、というかカジュアルな服装が一切無いのも(時代でもあるのかもしれない)いかにも「紳士」という枠
ロンドンで気ままな一人暮らしをしている色男のアルフィー(マイケル・ケイン)
モテるのを良いことに、とにかく手当たり次第に女性を口説くものの、彼にとっては短期間の遊びに過ぎず、いつも適当なタイミングで切り上げていた
ギルダ(ジュリア・フォスター)を妊娠させた時にも、その対処は彼女に丸投げ
本人は涼しい顔をして街に繰り出す始末(ギルダは悩んだ挙句、好意を寄せてくれ、しかも子供の父親になることを了承してくれた男性と結婚する)
懲りないアルフィーは、通院している病院の看護婦や、患者の妻などにも手を出す
さらには、知り合いのトラック運転手が拾った、ヒッチハイクをしていた従順そうな娘・アニー(ジェーン・アッシャー)をカフェで横取りし、同棲してしまう
そんな彼にとって、唯一特別な存在が裕福な夫人ルビー(ジェリー・ウィンスタース)だったが、、
次から次へと女性を乗り換えて、ロンドンでの生活をエンジョイしている独身貴族のコミカルな恋愛映画という体ではあるけれど、エンディングの描き方については
「シニカルな演出という理解で良いの?」
と、半世紀以上も昔の作品だけに時代感覚を推測しながら観てしまった
ちなみに先述の「探偵スルース」では、有名な作家ワイクの妻に手を出す若者を演じたマイケル・ケインが、35年後にリメイクされた「スルース」ではワイク役を演じているけれど、その時に若者を演じたがジュード・ロウだった
本作も2004年に舞台をニューヨークにしてリメイクされているけれど、アルフィーを演じているのは同じくジュード・ロウ
明日は、1967年公開のイギリス映画をご紹介