無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

941. 魂のゆくえ

引用元:映画.com

 

原題の「First Reformed」とは、本作の主人公、トラー牧師(イーサン・ホーク)が務めている第一改革派教会(First Reformed Church)から

 

ニューヨーク州北部の長閑な町にある、ファースト・リフォームド教会

 

 

真面目な性格で、周囲からの評判も良い牧師のトラーは、自らが入隊を勧めた息子の戦死から、従軍牧師としての活動も辞め、妻ともうまく行かなくなり離婚してしまう

 

牧師としての活動は熱心に行うものの、ひとりで過ごす時間は自責の念にかられることばかりで、止められない飲酒もあって身体の不安もかかえていた

 

そんなある日、日曜日の礼拝が終わった時、いつも来ている信者のメアリー(アマンダ・サイフリッド)から声を掛けられる

 

相談の内容は「夫のマイケルが心配だから、彼と話をして欲しい」というもの

 

曰く、彼女とマイケルは環境保護について同じ思想を持つものの、最近の彼は極端な考えに走ることが多く、妊娠したメアリーにも(こんな未来の無い地球に新しい生命を増やすなど考えられないと)中絶を勧めている

 

なかなか心を開いてくれないマイケルに対して、「別の言い方もできたのではないか」と自問自答を繰り返すトラーだったが、後日メアリーに呼ばれ(マイケルが留守中の)自宅に行くと、彼が作ったと思われる爆弾チョッキを見せられる

 

 

 

永遠のテーマを突き詰める深い作品として観ることも可能(であり自然)ではあるけれど、「何事も程々が良いのでは?」と不謹慎にも思ってしまう

 

それくらい人間の敬虔さと同時に滑稽さも感じさせる、終わり方がびっくりな作品

 

 

明日は、JAZZ好きな方に特にオススメな作品をご紹介

 

www.youtube.com